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インフルエンザ

更新日:2019/01/14

あらためて知りたい「インフルエンザ」とは

インフルエンザとは、インフルエンザウイルスによって起こる感染症です。
インフルエンザウイルスには、A型、B型、C型の3つがあり、
大きな流行が見やれるのはA型とB型です。
ウイルスの表面には、
・ヘマグルチニン(HA型:16種類)
・ノイラミニダーゼ(NA:9種類)
という抗原があり、特にA型はその頭文字の組み合わせで、
「H1N1」や「H3N2」のようなタイプに分類されています。
またタイプは同じでも毎年ウイルスの特徴は微妙に変化していて、
かつごくまれに特徴が大きく変化した「新型インフルエンザ」と言われるようなウイルスが
世界的大流行(パンデミック)を引き起こすこともあります。インフルエンザ_アイコン

日本の流行時期は通常毎年12月~3月で、咳やくしゃみで分泌物を吸い込んだり(飛沫感染)、
ウイルスがついた手で口や鼻を触ったり(接触感染)して感染します。
感染後の潜伏期間は2日前後で、

突然の高熱
・関節や筋肉の痛み
・頭痛
・全身がだるい
・喉の痛み
・咳や鼻水    などの症状で発症します。

小児では嘔吐や腹痛などのお腹の症状を訴えることも多く、また重症な肺炎や熱性けいれんを
合併して入院したり、命にも関わるような脳症や心筋炎を起こすこともあります。

インフルエンザ_チェックリスト

どうやって診断するのか、いつ検査すれば良いのか


インフルエンザの診断はまわりの流行状況や臨床症状から推定しますが、
通常は鼻の奥を綿棒でこすり、抗原迅速検出キットを用いて検査します。
これらのキットは国内で20種類前後市販されていて、
検出のしやすさ(検出感度)もキットごとに大きく異なりますが、
一般的にウイルス分離やRT-PCR(逆転写酵素-ポリメラーゼ連鎖反応)法などの
詳しい検査と比較すると検出感度が低いといわれています。
特に発病初期には鼻や咽頭粘膜に増殖しているウイルス量が少ないため、
いくら綿棒でこすってもウイルス抗原を検出できない場合もあります。
ウイルスのタイプやキットの種類、綿棒のこすり方によっても変わりますが、
通常は発熱してから12時間以上経過して検査すると検出率が80~90%以上になると
言われています。
また、これらのキットで陰性結果が出た場合は
あくまでウイルス抗原が検出できなかったに過ぎず、必ずしも
「インフルエンザ感染ではない」ということにはならないので注意する必要があります。
よってインフルエンザの診断はキットの検査結果のみでは行わずに、
他の検査結果や臨床症状を考慮して総合的に判断する必要があります。
インフルエンザ_イラスト

どのくらい学校や職場を休めば良いのか

インフルエンザにかかった場合は学校や職場を一定期間お休みする必要があります。
保育園や幼稚園、学校に関しては、学校保健安全法第19条に基づいて、
「発症後5日、かつ、解熱後2日(幼児は3日)が経過するまで」は出席停止と
定められています。ただし、
「症状によって学校医そのほかの医師において感染のおそれがないと認められた場合はその限りではない」
ともされています。
発症日は病院を受診した日ではなく、
38℃以上の発熱などインフルエンザ様症状が始まった日で、これを0日目とカウントします。
また、抗ウイルス薬が著効してすぐに解熱後2日(幼児は3日)が経過しても、
発症後5日を経過していなければ登校可能にはなりません。

インフルエンザ_図



 
K-style vol.57 2019新年号より
K-style57

執筆者

副部長(准教授) 大野 直幹 Naoki Ohno
専門分野 小児循環器、小児救急、一般小児科

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会小児科専門医・指導医、臨床研修指導医、日本小児循環器学会小児循環器専門医、PALS provider(小児二次救命処置法:AHA認定)、JATEC provider(外傷診療研修:日本救急医学会認定)、日本小児感染症学会認定ICD

出身大学
愛媛大学 H9.3 卒業

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