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歯科・口腔外科

フロア案内
  • ≪外来≫感覚器センター外来 4階(42)
  • ≪病棟≫感覚器センター病棟 15階

更新:2023年4月1日

特徴・特色


口腔は全身の鏡であるをモットーに、親知らずなどの抜歯、あごや顔の腫れ(炎症)、口腔外傷、口腔粘膜疾患、顎関節疾患、薬剤性顎骨壊死、睡眠時無呼吸症候群、歯科金属アレルギー、口腔乾燥症、味覚異常、唾液腺疾患などの顎口腔疾患の治療、有病者の歯科・口腔外科治療、舌がんなどの口腔がんの診断を行っています。また周術期口腔機能管理や入院患者さんの口腔ケアを行っています。
  • 歯科_顎関節症MRI顎関節症MRI 
  • 舌がん舌がん 
  • 薬剤性骨壊死薬剤性顎骨壊死

診療部長・責任者

向井 隆雄
部長(教授) 向井 隆雄 Takao Mukai
専門分野 口腔外科全般、腫瘍性疾患、口腔粘膜疾患、顎関節症、睡眠時無呼吸症候群

認定医・専門医・指導医 日本口腔外科学会専門医・指導医、日本口腔科学会専門医・指導医、日本有病者歯科医療学会専門医・指導医、日本がん治療認定医(歯科口腔外科)、ICD、日本口腔感染症学会院内感染予防対策認定医、日本口腔ケア学会認定医(3級)

出身大学
大阪大学 H11.3 卒業

主な対象疾患

関係する症状

親知らずなどの抜歯
歯ぐきや顎骨の中に埋まった歯を抜くためには、骨を削ったり歯を割ったりする必要があります。下あごの骨の中には下歯槽管(動脈・静脈・神経)が走っており、下の親知らずの根は下歯槽管と接していることが多く、抜歯によって下唇やオトガイ部の感覚が鈍くなることがあります。開業医さんでは対応できない難しい抜歯を行っています。
あごや顔の腫れ(炎症)
急速に顔やあごの周囲が⾚く腫れ、強い痛みを伴い、⼝が開きにくくなり、発熱や全⾝の倦怠感などの症状がみられた場合は、急性顎炎や蜂窩織炎という化膿性の病気の可能性があります。多くの場合、放置した⾍⻭(う蝕)や歯周病、あごの⾻の中に埋まった⻭(特に親知らず)からの感染が原因です。
歯や口腔の外傷
交通事故などによって顔やあごを強く打った場合に、しばしば顔や⼝の中が切れて出血し、歯が折れたり抜けたりします。上あごや下あごの骨が折れると、⼝が開かない(開⼝障害)、咬み合わせがずれる(咬合異常)、顔が腫れる、顔がゆがむなどの症状が出ることがあります。
上あごや下あごの⾻折の治療は、ケガをする前の咬み合わせに修復することが⼤切です。
⼝腔粘膜疾患
よく⾒られる⼝内炎はアフタ性⼝内炎と呼ばれ、唇や⻭ぐき、⾆、頬、⼝蓋などの粘膜に⼩さな浅い円い潰瘍としてできます。⾷事や会話の時に強い痛みを伴います。 粘膜に⽩い領域(角化部)ができてなかなか治らない場合は、⽩板症という白色角化病変の可能性があり、⼀部はがんになることがあります。
⾆の表⾯や咽頭粘膜に痛みを伴って⼩さな斑点状の⽩斑ができた場合は、カビ(真菌)が繁殖している可能性があり、口腔カンジダ症と呼ばれます。特に長期間ステロイド剤を内服している⽅や高齢者に見られます。
頬粘膜に⽩いレース状のスジと⾚い部分が見られ、ザラザラした感じや軽い痛みがある場合は、口腔扁平苔癬という慢性の炎症疾患の可能性があります。
顎関節症
⼝を開けたり閉じたりした時に、⽿の前(顎関節)にカクカクと⾳がする、痛みがある、⼝が開けにくいなどの症状が出ます。20歳前後と中⾼年の⼥性に好発します。⽿の痛みや⾸の肩のこりなどの症状が同時に見られることがあります。
薬剤性顎骨壊死
骨粗鬆症やがんの骨転移などに対して投与される骨吸収抑制薬に関連して、あごの骨に炎症が起こったりあごの骨が壊死したりすることがあります。歯ぐきや顔からあごの骨が露出することもあります。頻度は決して高くはありませんが、発症すると自然治癒は難しく外科的治療を行うこともあります。
睡眠時無呼吸症候群
いびきをかく、寝ている時に息が⽌まる、⽇中に眠気が強いときはこの疾患が考えられます。⽿⿐咽喉・頭頸部外科や呼吸器内科などで検査後に⼝腔内装置で治療します。
歯科金属アレルギー
⾦属により⽪膚にアレルギー症状が出ます。⽪膚科でパッチテスト(貼付試験)を⾏い、陽性の⾦属があれば、歯の詰め物や被せ物に使用している⾦属の成分分析を⾏い、⾮⾦属治療を⾏います。
口腔乾燥症(ドライマウス)
⼝が渇く、⾷事の際に飲み込みにくい、夜間に何度か起きて水やお茶を飲む、味がわかりにくい、⾆の表⾯がつるつるしているなどの症状は⼝腔乾燥症が疑われます。シェーグレン症候群などの自己免疫疾患、おくすりの影響、糖尿病などの全身疾患などさまざまな原因があります。シェーグレン症候群の診断のために、唾液分泌量を調べたり唇の組織を一部採取して病理組織学的検査を行うことがあります。
唾液腺疾患
⾷事の際にあごの下に強い痛みが出て、⾷事が終わると痛みが消える場合は、顎下腺に⽯ができている可能性があり唾⽯症といいます。大きいものは顎下腺ごと摘出します。
有病者の歯科・口腔外科治療
糖尿病や⾼血圧症、心疾患、肝・腎障害、脳神経系疾患、抗凝固剤(ワーファリンなど)を服⽤中など、種々の内科系疾患を有する患者さんの⻭科・⼝腔外科治療を⾏っています。
舌がんをはじめとする口腔のがん
⾆がんの多くは、⾆の側縁部に治りにくい傷(潰瘍)や⾚いただれ(びらん)としてできます。⾷事や会話時に痛みを伴うも多く、傷は徐々に広がっていきます。表⾯が⽩く盛り上がったり(外向性)、内側に向かってしこりとして広がったり(内向性)します。また、経過とともにあごの下や⾸のリンパ節が腫れることもあります(リンパ節転移)。舌以外にも上あごや下あごの⻭ぐきや⾆の底(⼝腔底)、頬の内側の粘膜(頬粘膜)や上あご(⼝蓋)にもしばしば見られます。
早期に発⾒し、早期に治療することが大切ですので、症状を⾃覚した際は早めに受診してください。

治療している主な病気

顎関節症
口腔がん
睡眠時無呼吸症候群
口腔外傷
摂食・嚥下障害
歯科金属アレルギー
口腔乾燥症(ドライマウス)
薬剤性顎骨壊死
口内炎
唾液腺の病気
有病者の歯科・口腔外科治療

上記以外にも口、あご、首などに色々な症状が出る病気があります。些細なことでもお困りの方は口腔外科をぜひ受診して、ご遠慮なくご相談ください。

実績

2021年度

患者数(延べ)  外来患者数 19,125人
入院患者数 603人

詳細は年報をご覧ください。