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脳神経外科

フロア案内
  • ≪外来≫脳神経センター外来 2階
  • ≪病棟≫脳神経センター病棟 11階
川崎医科大学 脳神経外科学1教室

更新:2023年4月1日

脳神経外科は脳、脊髄などの中枢神経から末梢神経までの疾患を対象に診療を行っています。具体的には脳血管障害、脳腫瘍、脊椎・脊髄、機能的外科、小児、外傷など多くの分野がありますが、当科は全ての分野に対応しています。高性能のCT検査、MRI検査、脳血管撮影検査、脳血流検査、超音波検査などを駆使して診断を行います。手術は最新の顕微鏡、外視鏡、神経内視鏡、血管撮影装置を用いて安全かつ確実な治療を心がけています。脳血管障害は開頭手術と血管内治療を使い分け患者さんにとって最適な治療を提供します。脳腫瘍は手術だけでなく放射線治療、化学療法を組み合わせて治療を行っています。

特徴・特色

1.専門医による診療
 当科には脳神経外科学会専門医、脳卒中の外科学会技術認定医、脳神経血管内治療学会専門医、脳卒中専門
 医、脊髄外科学会認定医、神経内視鏡技術認定医が在籍しています。 多くの分野をそれぞれ各専門医が担
 当し適切な診療を行っています。
2.チーム医療
 当院には脳卒中や重症頭部外傷などの患者さんが受診する脳卒中センターならびに高度救命救急センターが
 あります。センターには脳卒中科、救急科、脳神経外科の医師が集いお互いに連携しながら迅速な治療を心
 がけています。リハビリテーション科と協力し充実したリハビリテーションを早期から行っています。
3.もやもや病診療
 当科ではもやもや病診療を精力的に行っています。中国四国地方一円から多くの患者さんが受診されていま
 す。手術の難易度が高く、手術前後の管理が難しい特徴があります。小児や若い女性に発症することが多い
 ため教育や妊娠・出産が問題になります。小児科、産婦人科、麻酔科と連携しながら丁寧な診療を行ってい
 ます。

診療部長・責任者

菱川 朋人
部長(教授) 菱川 朋人 Tomohito Hishikawa
専門分野 脳卒中の外科

認定医・専門医・指導医 日本脳神経外科学会認定脳神経外科専門医、日本脳卒中学会認定脳卒中専門医、日本脳卒中の外科学会技術指導医、日本脳神経血管内治療学会専門医・指導医

出身大学
岡山大学 H10.3卒業

主な対象疾患

関係する症状

頭痛
脳神経外科を受診される理由の最も多い症状です。頭痛はいろいろな原因で起こります。脳神経外科では、診察の後、CT、MRI検査などで頭痛の原因を明らかにして治療します。ただし、突然今まで経験したことのない激しい頭痛が起こった場合は早めに受診してください。夜間は救急外来を受診してください。
手足の麻痺、しびれ
急に片側の手足の麻痺やしびれが生じた場合は脳血管障害の可能性があります。早めに受診してください。
めまい
めまいには脳が原因で起こるものと耳が原因で起こるものがあります。めまい以外に手足や顔面の麻痺、しびれや物が ⼆重にみえるなどの症状がある場合は早めに受診してください。

他にも意識状態の低下、もの忘れ、顔面の麻痺、しびれ、痛み、視力低下、視野欠損、聴力低下、⽿鳴、嚥下機能低下、けいれんなどさまざまな症状を呈することがあります。関連する診療科(脳神経内科、脳卒中科、眼科、⽿⿐咽喉科、整形外科、⼼療内科など)とも密接に連携し診療にあたっています。

治療している主な病気

脳卒中
クモ膜下出血、脳内出血、脳動静脈奇形、もやもや病、脳梗塞、頚動脈狭窄症。
腫瘍
脳腫瘍、脊髄腫瘍など。
外傷
頭部外傷、慢性硬膜下血腫、脊髄外傷など。
小児脳神経外科疾患
先天性水頭症、脊椎披裂。
てんかん
頭痛
片頭痛、緊張性頭痛など。三叉神経痛、舌咽神経痛など疼痛疾患。
中枢神経系感染症
脳膿瘍、硬膜下膿瘍など。
脊髄疾患
脊髄腫瘍、脊髄空洞症、脊髄動静脈奇形、脊椎管狭窄症。
脳の機能的疾患
顔面けいれん、正常圧水頭症など。
その他
低髄液圧症候群。

症状としては、頭痛、頸部痛、手足の麻痺、手足のしびれや痛み、けいれん、視力・視野障害、複視、聴力障害、耳鳴、嚥下障害、認知症、意識障害など、 さまざまなものが含まれます。このように守備範囲は広いのですが、他の診療科(脳神経内科脳卒中科眼科耳鼻咽喉科整形外科心療科循環器内科など)と密接に連携しつつ診療にあたっています。

専門治療の紹介

専門診療・専門外来

脳神経外科では手術が必要な疾患を中心に各専門医が診察しています。

脳血管障害の外科治療
脳動脈瘤、頸動脈狭窄症、頭蓋内バイパス術、脳出血、脳動静脈奇形(月曜日~金曜日午前)
脳血管内治療外来
脳動脈瘤コイル塞栓術、頸動脈ステント、動脈内血栓溶解術、硬膜動静脈奇形(火、水曜日・午前)
脳腫瘍外来
良性脳腫瘍の外科、悪性脳腫瘍の外科的治療・化学療法・放射線療法(月曜日~金曜日・午前)
脊髄・脊椎外来
脊髄腫瘍、頸椎症、腰椎症の外科手術(月曜日・午前)
脳脊髄液漏出症(火曜日・午前)

その他の疾患(頭部外傷・水頭症・慢性硬膜下血腫など)については毎日受け付けていますができるだけ午前中に受診してください。もちろん救急疾患は24時間体制で診療いたします。

受診の際のお願い

  • 当院ではCT、MRI検査は予約制となっており、外来で診察した上でCTやMRIが必要な場合は予約をさせていただいています。ただし、緊急に検査を要する場合は直ちに検査いたします。

実績

2022年度

患者数(延べ) 外来患者数 4,260人
入院患者数 5,413人

詳細は年報をご覧ください。