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がんセンター

更新:2022年4月1日

がんセンター長挨拶

がんは、わが国において1981年から死因の第1位であり、現在、年間100万人近く(2018年では980,856人)ががんに罹り、うち30万人以上の人が亡くなっています(2019年では376,425人)。また、2018年データに基づきますと、生涯のうちにがんに罹る可能性は男性の2人に1人(65.0%)、女性は以前は3人に1人と言われていましたが、2018年のデータでは男性同様に2人に1人(50.2%)と言われるようになりました。しかし2019年のデータでは男性の4人に1人(26.7%)、女性の6人に1人(17.8%)ががんで死亡する確率とされています。がんに罹っても死亡する確率は減っているということですから、がん治療は少しずつですが、進歩しているとも考えられます。諦めずに治療を模索していきましょう。

2007年41日に、がん対策のより一層の推進を図るため、がん対策基本法が施行されました。このがん対策基本法は、がんが国民の生命および健康にとって重大な問題となっているとの現状認識の下、がん対策を総合的かつ計画的に推進することを目的として設立されたものであり、「がん患者の意向を尊重したがん医療の提供体制の整備」について規定され、がん対策の基本理念として、がん患者の立場に立ったがん対策の必要性が謳われています。2018年度からは第3期がん対策推進基本計画(https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10904750-Kenkoukyoku-Gantaisakukenkouzoushinka/0000213278.pdf)に基づき施策がなされているところです。

当院では、がん医療の関係診療科の横のつながりの強化とトータルとしてのがん医療の質の向上、医療従事者の専門的知識・技術の研鑽と教育・研修、がん登録の徹底と充実、患者さんの支援体制の強化を目的として、20078月に「がんセンター」を設置しました。具体的な業務としては、医療従事者への教育・研修のためのCase ConferenceCancer Seminarの企画立案、地域の皆さまへの情報提供のための市民公開講座の企画立案、がんに関する様々な情報を発信することなどがあります。

当院は、200828日には「地域がん診療連携拠点病院」に指定されており、その責務を果たすべく、より質の高いがん医療を提供するとともに、地域におけるがん医療水準の一層の向上に尽くしております。

地域がん診療連携拠点病院の役割

地域がん診療連携拠点病院

当院は、岡山県知事の推薦を受け、200828日付で厚生労働大臣から「地域がん診療連携拠点病院」に指定されました。

地域がん診療連携拠点病院として、地域におけるがん診療の中心となって、全国トップレベルの高度ながんの診断と治療(手術、化学療法、放射線治療、免疫治療、緩和ケア、先進治療)の実践や医療従事者の教育と研修および迷える患者さんの支援を提供いたします。岡山県がん診療連携拠点病院や国立がんセンターあるいは地域の病院・診療所との連携を確立し、切れ目のないがん診療を実践いたします。

医療従事者教育・研修では院内・外を対象としたがんセミナーやCase Conferenceを実施し、地域住民には市民公開講座を定期的に開催し、がん診療の最新情報を提供いたします。

我々の拠点病院としてのアクティビティに是非ご期待ください。

がん診療連携グループ

2014年4月1日から高梁中央病院(高梁市南町53)とがん診療連携としてグループ指定を結びました。

今後も連携を取りながら地域のがん診療に貢献します。