文字サイズ

086-462-1111(代表)

小児外科

フロア案内
  • ≪外来≫小児医療センター外来 4階(41)
  • ≪病棟≫小児医療センター病棟 12階
川崎医科大学 小児外科学教室

更新:平成30年9月13日

特徴・特色

小児外科

当院小児外科は、医学教育機関として、小児外科に関する診療、教育、研究を合わせて行うことが可能で、臨床においては、胸部、腹部、消化器、泌尿器、婦人科領域まで多岐にわたって治療を行います。また、数百グラムの新生児から思春期、時には成人にまで診療を行うこともあり、極めて広範囲を扱う診療科です。

我々は、患者さまに負担の少ない低侵襲治療を目指しており、その開発応用に尽力しております。小児鼠径ヘルニアを含め、手術の半数以上は腹腔鏡、胸腔鏡での鏡視下手術を行っております。また、漏斗胸に対し小さい傷で矯正を行うNuss法を行っており、この分野では全国でも有数の施設として、全国から患者さんが集まってこられています。

診療部長・責任者

植村 貞繁
部長(教授) 植村 貞繁 Sadashige Uemura
専門分野 新生児外科、小児泌尿器外科、小児呼吸器外科、漏斗胸手術、ヒルシュスプルング病、排便障害

認定医・専門医・指導医 日本小児外科学会専門医・指導医、日本外科学会専門医・指導医

出身大学
岡山大学 S55.3 卒業

主な対象疾患

関係する症状

腹痛・嘔吐・腹部膨満
これらの症状は小児消化器外科的疾患の初発症状になることが多く、とくに、一定の部位(たとえば、右上腹部や右下腹部など)に限局した腹痛、嘔吐物に血液や黄緑色のもの(胆汁)が混ざる場合、体重減少を伴うような長期にわたる嘔吐などがみられるときは外科的疾患が疑われます。
腫瘤(「しこり」)
小さい子どもは、お腹がボッテリしていることが多いので腫瘤の存在に気付きにくいのですが、痛みを伴うものや、石のように硬いものの中には、精密検査が必要な場合もあります。
そけい部の腫れ
いわゆる「脱腸」の症状であることが多く、この疾患は基本的には自然治癒の可能性は低く、また、とくに乳児(1歳未満)ではまれに嵌頓(出ている腸や卵巣などが引っかかって戻らなくなり傷害を受けること)の起こることもあります。
睾丸が触れない
乳児健診などで「陰嚢の中に睾丸が触れない」あるいは「陰嚢よりも上にある」と言われたら、停留精巣(停留睾丸)と思われます。軽度のものは、1歳までに自然下降する可能性もありますが、それ以外では1~2歳の間くらいに手術をして睾丸を陰嚢まで下ろす必要があります。
でべそ
赤ちゃんが泣いたときに臍の中央部がポコッと突出するもので、これも乳児健診で指摘されることが多い疾患です。
1歳までに90%以上の確率で自然治癒しますが、早期にテープ固定法を行えばよりきれいに治ります。1歳を過ぎても治っていない場合に手術をします。それ以外に、ピンポン球のように大きな「でべそ」は自然治癒した後も、しばしば直径の大きな臍となって残ります。このようなケースも、ご家族の希望があれば「小さい臍」に形成する手術を行っています。
尿路感染症(膀胱炎、腎盂炎)
発熱、排尿時痛、血尿、膿尿などで見つかります。子どもの尿路感染症の中には膀胱尿管逆流症によるものが多く、この診断のために膀胱造影を行います。逆流の程度が強ければ手術が必要となります。
慢性・頑固な便秘
乳児期には数日間便の出ないこともよくありますが、その時期を過ぎても頑固な便秘が続く場合や、強い腹部膨満を伴う便秘などでは、診断のための精密検査や長期治療の必要なケースもあります。とくに、肛門付近の腸管壁内神経が先天的に欠落する疾患(ヒルシュスプルング病)では手術が必要となります。
尿失禁(昼夜を問わず尿が漏れる)
夜尿だけでなく昼間もパンツに尿漏れがみられる場合は、神経因性膀胱や尿道狭窄など手術が必要な疾患が隠れている可能性があります。
異物を飲み込んだ
オモチャや金属などを飲み込んだ場合は、食道に留まると壁を傷害する危険があるので摘出する必要があります。胃まで落ちていたら、基本的には腸を通って便中に出るのを待ちますが、ボタン型電池では胃壁に穴があく可能性があるので、口から特殊な道具を入れて摘出します。
前胸部がへこんでいる
漏斗胸という病気です。傷が小さい新しい手術法(ナス手術)で治療を行います。
前胸部が突出している
鳩胸という病気です。前方に出た胸骨を押し込める手術を行います。

治療している主な病気

小児一般外科
そけいヘルニア
陰嚢水腫
臍ヘルニア
肛門周囲膿瘍
外傷
異物誤嚥
誤飲など、外因による疾患
小児消化器外科
急性虫垂炎
腸重積
肥厚性幽門狭窄症
胃食道逆流症
ヒルシュスプルング病
先天性胆道拡張症(総胆管嚢腫)
胆道閉鎖症など、腹腔内の異常疾患
小児胸部・呼吸器外科
漏斗胸
横隔膜ヘルニア
肺嚢胞性疾患
気胸など、胸壁・胸腔内異常疾患
新生児外科
食道閉鎖、腸閉鎖、鎖肛、腸回転異常症、腹壁破裂、臍帯ヘルニアなど生後すぐから異常のあるようなものや、子宮内で異常が指摘された疾患
小児泌尿器科
停留精巣(停留睾丸)
包茎
水腎症
膀胱尿管逆流症
神経因性膀胱
子宮異常・膣異常など、腎生殖器の異常疾患
小児固形腫瘍
神経芽腫(マススクリーニング陽性例の精密検査も含む)
腎芽腫
肝芽腫
奇形腫
横紋筋肉腫などの悪性腫瘍
リンパ管腫
血管腫
正中頚嚢腫
皮下腫瘍など体内外に出現する良性腫瘍

専門診療・専門外来

とくに専門外来としてはないが、あらゆる手術において、できるだけ手術創に美容的配慮をした手術を行っています。

  • 新生児外科疾患
  • 小児呼吸器外科疾患
  • 小児腹部外科疾患
  • 小児泌尿器疾患
  • 小児固形腫瘍
  • 鼠径ヘルニア(腹腔鏡下手術)
  • ナス法(漏斗胸ぺクタスバー挿入手術)

実績

2017年度

患者数(延べ) 外来患者数 2,444人
入院患者数 1,599人
手術件数(2016年度の実績) 305件
主な手術実績(4例以上) 漏斗胸手術(胸腔鏡補助下):102例
漏斗胸バー抜去および調整:76例
腹腔鏡下鼠径ヘルニア修復術:46件
精巣固定術:13例
腹腔鏡下虫垂切除術:12例
尿道下裂手術・皮膚瘻閉鎖:6例
臍ヘルニア:4例

詳細は年報をご覧ください。