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小児外科

フロア案内
  • ≪外来≫小児医療センター外来 4階(41)
  • ≪病棟≫小児医療センター病棟 12階
川崎医科大学 小児外科学教室

更新:平成29年11月1日

科のモットー
子どもが今後の一生をより快適におくれるかを考えた治療をモットーとしています。

新生児外科疾患

食道閉鎖、横隔膜ヘルニア、ヒルシュスプルング氏病、腹壁異常、鎖肛などの先天性腹部臓器疾患。胎児超音波診断で発見された疾患に対する生直後の手術。

小児呼吸器外科疾患

気管異常(先天性、後天性)、肺嚢胞性疾患などの呼吸器外科疾患や気道異物摘出など。

小児腹部外科疾患

食道から肛門に至るすべての消化器疾患。胆道閉鎖症や総胆管嚢腫などの膵肝胆管疾患。腸重積、虫垂炎など救急腹部外科的疾患。

小児泌尿器疾患

水腎症、尿管異常、膀胱尿管逆流現象、膀胱形態異常、尿道狭窄などの尿路疾患。包茎、停留精巣などの陰茎、生殖器疾患。神経因性膀胱を含む排尿障害に対する外科的対応など。

小児固形腫瘍

肝芽細胞腫、Wimls腫瘍、神経芽細胞腫などの悪性固形腫瘍。リンパ管腫、血管腫、脂肪腫、デルモイドシストなどの良性腫瘍。

そけいヘルニアでは、腹腔鏡下の手術を導入しています。
漏斗胸はナス手術を行っています。

診療部長・責任者

植村 貞繁
部長(教授) 植村 貞繁 Sadashige Uemura
専門分野 新生児外科、小児泌尿器外科、小児呼吸器外科、漏斗胸手術、ヒルシュスプルング病、排便障害

認定医・専門医・指導医 日本小児外科学会専門医・指導医、日本外科学会専門医・指導医

出身大学
岡山大学 S55.3 卒業

主な対象疾患

関係する症状

腹痛・嘔吐・腹部膨満
これらの症状は小児消化器外科的疾患の初発症状になることが多く、とくに、一定の部位(たとえば、右上腹部や右下腹部など)に限局した腹痛、嘔吐物に血液や黄緑色のもの(胆汁)が混ざる場合、体重減少を伴うような長期にわたる嘔吐などがみられるときは外科的疾患が疑われます。
腫瘤(「しこり」)
小さい子どもは、お腹がボッテリしていることが多いので腫瘤の存在に気付きにくいのですが、痛みを伴うものや、石のように硬いものの中には、精密検査が必要な場合もあります。
そけい部の腫れ
いわゆる「脱腸」の症状であることが多く、この疾患は基本的には自然治癒の可能性は低く、また、とくに乳児(1歳未満)ではまれに嵌頓(出ている腸や卵巣などが引っかかって戻らなくなり傷害を受けること)の起こることもあります。
睾丸が触れない
乳児健診などで「陰嚢の中に睾丸が触れない」あるいは「陰嚢よりも上にある」と言われたら、停留精巣(停留睾丸)と思われます。軽度のものは、1歳までに自然下降する可能性もありますが、それ以外では1~2歳の間くらいに手術をして睾丸を陰嚢まで下ろす必要があります。
でべそ
赤ちゃんが泣いたときに臍の中央部がポコッと突出するもので、これも乳児健診で指摘されることが多い疾患です。
1歳までに90%以上の確率で自然治癒しますが、早期にテープ固定法を行えばよりきれいに治ります。1歳を過ぎても治っていない場合に手術をします。それ以外に、ピンポン球のように大きな「でべそ」は自然治癒した後も、しばしば直径の大きな臍となって残ります。このようなケースも、ご家族の希望があれば「小さい臍」に形成する手術を行っています。
尿路感染症(膀胱炎、腎盂炎)
発熱、排尿時痛、血尿、膿尿などで見つかります。子どもの尿路感染症の中には膀胱尿管逆流症によるものが多く、この診断のために膀胱造影を行います。逆流の程度が強ければ手術が必要となります。
慢性・頑固な便秘
乳児期には数日間便の出ないこともよくありますが、その時期を過ぎても頑固な便秘が続く場合や、強い腹部膨満を伴う便秘などでは、診断のための精密検査や長期治療の必要なケースもあります。とくに、肛門付近の腸管壁内神経が先天的に欠落する疾患(ヒルシュスプルング病)では手術が必要となります。
尿失禁(昼夜を問わず尿が漏れる)
夜尿だけでなく昼間もパンツに尿漏れがみられる場合は、神経因性膀胱や尿道狭窄など手術が必要な疾患が隠れている可能性があります。
異物を飲み込んだ
オモチャや金属などを飲み込んだ場合は、食道に留まると壁を傷害する危険があるので摘出する必要があります。胃まで落ちていたら、基本的には腸を通って便中に出るのを待ちますが、ボタン型電池では胃壁に穴があく可能性があるので、口から特殊な道具を入れて摘出します。
前胸部がへこんでいる
漏斗胸という病気です。傷が小さい新しい手術法(ナス手術)で治療を行います。
前胸部が突出している
鳩胸という病気です。前方に出た胸骨を押し込める手術を行います。

治療している主な病気

小児一般外科
そけいヘルニア
陰嚢水腫
臍ヘルニア
肛門周囲膿瘍
外傷
異物誤嚥
誤飲など、外因による疾患
小児消化器外科
急性虫垂炎
腸重積
肥厚性幽門狭窄症
胃食道逆流症
ヒルシュスプルング病
先天性胆道拡張症(総胆管嚢腫)
胆道閉鎖症など、腹腔内の異常疾患
小児胸部・呼吸器外科
漏斗胸
横隔膜ヘルニア
肺嚢胞性疾患
気胸など、胸壁・胸腔内異常疾患
新生児外科
食道閉鎖
腸閉鎖
鎖肛
腸回転異常症
腹壁破裂
臍帯ヘルニアなど生後すぐから異常のあるようなものや、子宮内で異常が指摘された疾患
小児泌尿器科
停留精巣(停留睾丸)
包茎
水腎症
膀胱尿管逆流症
神経因性膀胱
子宮異常・膣異常など、腎生殖器の異常疾患
小児固形腫瘍
神経芽腫(マススクリーニング陽性例の精密検査も含む)
腎芽腫
肝芽腫
奇形腫
横紋筋肉腫などの悪性腫瘍
リンパ管腫
血管腫
正中頚嚢腫
皮下腫瘍など体内外に出現する良性腫瘍

特徴・特色

長い人生をおくる子どもが対象であるので、単に手術によりその疾患を治すばかりではなく、いかにその子どもが今後の一生をより快適におくれるかを考えた治療を目指しています。その一環として、あらゆる手術において、手術侵襲を少なくし、できるだけ手術創に美容的配慮をした手術を行っています。

専門診療・専門外来

とくに専門外来としてはないが、あらゆる手術において、できるだけ手術創に美容的配慮をした手術を行っています。

  • 新生児外科疾患
  • 小児呼吸器外科疾患
  • 小児腹部外科疾患
  • 小児泌尿器疾患
  • 小児固形腫瘍
  • 鼠径ヘルニア(腹腔鏡下手術)
  • ナス法(漏斗胸ぺクタスバー挿入手術)

実績

平成28(2016)年度

入院患者数(延べ) 1,620人
手術件数 344件
主な手術実績(4例以上) 漏斗胸ペクタスバー挿入手術(ナス法):98例
漏斗胸ペクタスバー調整・抜去手術:80例
腹腔鏡下鼠径ヘルニア根治術(LPEC):48件
腹腔鏡下虫垂切除術:19例
膀胱尿管逆流症手術:8例
正中頭嚢胞:1例
臍ヘルニア修復術:6例
精巣固定術:24例

詳細は年報をご覧ください。