褥瘡対策室
更新:2024年4月1日
- 室長
- 金藤 秀明院長補佐、糖尿病・代謝・内分泌内科 部長
- 褥瘡管理者
- 貝川 恵子看護主任、皮膚・排泄ケア認定看護師
褥瘡対策室の活動として褥瘡ケアに難渋する患者さんに対し、コンサルテーションを行っています。褥瘡患者に対して定期的に褥瘡の評価を行い、褥瘡の病態に応じたケアの提供を行えるように努めています。また毎週、形成外科・美容外科医師と管理栄養士と褥瘡管理者(皮膚・排泄ケア認定看護師)で褥瘡患者の回診を行っています。主に低栄養状態の褥瘡患者、外科的デブリードマンが必要な褥瘡患者を対象としています。また、栄養状態の評価、褥瘡の評価、創処置の評価なども行っています。
主な活動内容
- 褥瘡患者の創底・創周囲のケア指導
- 院内褥瘡発生状況の調査
- 体圧分散寝具の管理と使用患者の選択
- 褥瘡患者の回診(形成外科医師、管理栄養士と毎週木曜日午後)
- 褥瘡治療ならびに褥瘡発生予防のための勉強会の開催
- 院内寝たきり患者の褥瘡発生危険因子の把握
- 褥瘡患者の治療計画書の作成と指導および見直しと経過の確認
- 褥瘡発生予防マニュアルの作成
特徴・特色
平成14年4月の診療報酬改定により、褥瘡対策未実施減算が同年10月より実施され、医師・看護師などからなる褥瘡対策チームの設置が義務づけられました。当院もそれに先んじた形で平成14年7月に褥瘡対策委員会を設置しました。委員会は各科の医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、事務職員からなる24名で構成されています。褥瘡対策委員会の活動の一つとして褥瘡対策室が平成15年4月に設置され、褥瘡管理者(皮膚・排泄ケア認定看護師)が配置されました。
褥瘡は超高齢社会を迎えた現在、大きな社会的問題の一つとされています。しかし、最近の研究により、多様な内的・外的要因で発症することが解明されてきました。全身状態・関節拘縮・スキンケア・栄養・体位保持・体圧分散寝具等が褥瘡発生要因だと言われています。24時間患者さんと接している看護師が、患者さんの持つ褥瘡発生危険因子をアセスメントし、その患者さんに応じた褥瘡予防を看護計画として立案・実施できているかどうか、そして医師が患者さんの持つ褥瘡発生危険因子を理解し褥瘡予防に積極的であるかどうか、さらにメディカルスタッフが褥瘡予防について理解しているかどうかが褥瘡発生率に大きく影響することになります。褥瘡対策はチーム医療がとても大切な役割となっています。褥瘡対策室は褥瘡対策のチーム医療の中心として設置されました。