緩和ケアセンター
更新:2024年4月1日
- センター長 代行
- 上野 富雄消化器外科 部長
緩和ケアセンターの業務をご紹介いたします。
- 患者さんの身体的・社会的・精神的・スピリチュアルな苦痛に対して、チームアプローチを通じて、その軽減のための提案やよりよい治療・ケアの提供を行います。
- 患者さん・ご家族の希望に寄り添い、全力でサポートを行います。
- 地域の病院、診療所等と積極的に連携し、希望する療養の場の選択をともに考え、その実現のためにサポートを行います。
- 医療従事者に対する緩和ケアの教育・研修・研究を推進し、当院及び地域における緩和ケアの普及と発展を目指します。
特徴・特色
緩和ケアは、ご病気及び治療に伴う身体的、精神的、社会的、スピリチュアル的苦痛を和らげ、自分らしく生活するための大切な治療です。医師、看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床心理士、社会福祉士、精神保健福祉士、理学療法士、作業療法士等がチームを組み、それぞれが専門の立場から力を発揮し、主治医とともに、全員で患者さんとご家族をサポートします。当院では、薬物療法に加え、がん性疼痛の緩和を目的とした放射線治療及び神経ブロックを提供できる体制を整えております。
入院中は、毎週木曜日のチーム回診のほかにも、必要時の対応が可能です。また、入院のみならず外来においても、緩和ケアセンターを中心に療養支援外来と臨床腫瘍科及び心療科外来等で治療、ケアを継続して行います。苦痛を取り除くお薬のこと、食事のこと、過ごす場所のこと(自宅で受けられる医療・介護サービス、地域の病院、緩和ケア病棟など)、経済的なことなど、気になる事があればどなたでもお気軽に最寄りのスタッフにご相談ください。
活動内容
- 緩和ケアチーム回診・カンファレンス・勉強会
- 緩和ケア外来
- 療養支援外来(がん看護外来)
- 在宅緩和ケアパス
- がんサロン
- がん相談
- 緩和ケア研修会等開催
- 啓発事業(ホスピス緩和ケア週間)
- 2024年度 緩和ケア研修会
緩和ケアチームラウンド
啓発活動
〈ホスピス緩和ケア週間〉
地域がん診療連携拠点病院である当院の緩和ケア介入患者数は現状維持から軽度増加傾向ではありますが、緩和ケアサービス利用率はまだまだ低く、患者の中には、「緩和ケアということは終末期ということですか」という反応もあり、一般市民に「がんと診断された時から緩和ケア」が浸透していないのが現状です。緩和ケアはがんと診断された時から始まっていること、いつでもどこでも受けられること、当院の緩和ケア、相談支援体制等を広報することを目的とし、入院、外来患者および家族、一般市民、医療従事者を対象に本イベントを開催いたします。
知っとる?緩和ケア~こころも からだも いつでも~ | |
内容 |
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日時 | 2024年11月5日(火)~6日(水) いずれも11時~14時 |
会場 | 川崎医科大学附属病院 本館2階セミナー室 |
対象 | 入院、外来患者および家族、一般市民、医療従事者 【 参加費:無料 】 |
実績
緩和ケアチーム活動状況
2023年度 年間新規依頼件数195件(がん187件、非がん8件)
【依頼の時期】
診断から初期治療前 | 31件 |
がん治療中 | 133件 |
がん治療終了後 | 23件 |
【非がん:疾患別】
神経疾患 | 膠原病・免疫疾患 |
腎疾患 | 内分泌疾患 |
消化器疾患 | 感染性疾患 |
【依頼内容】
疼痛 | 108件 |
疼痛以外の身体症状 | 119件 |
精神症状 | 92件 |
家族ケア | 25件 |
倫理的問題 | 4件 |
地域との連携・退院支援 | 19件 |
その他 | 23件 |
詳細は年報をご覧ください。