文字サイズ

086-462-1111(代表)

生理機能検査・検体検査

検体検査

一般検査

一般検査

一般検査は、さまざまな専門的検査の前に、病態を大まかにふるい分けるために行う検査です。

一般検査室では、尿・糞便・腹膜透析液・精液・好酸球などの検査をしています。

尿検査

尿は多くの物質を含み、その組成は絶えず変動しています。尿の成分変化を捉えることで、体の状態について多くの情報を得ることができ、腎・尿路系の疾患だけでなく、その他多くの疾患の早期発見・経過観察などに役立ちます。

尿定性・半定量検査

尿の蛋白・糖・潜血・ケトン体・ビリルビン・ウロビリノーゲンの6項目について、自動分析装置を用いて陰性か陽性か、陽性ならばその程度を調べます。その他、尿の色調・混濁・pH・比重の検査もしています。

尿定量検査

尿蛋白量や尿糖量を自動分析装置で測定します。新鮮尿の他、蓄尿や腹膜透析液も同様に検査しています。

尿沈渣

尿沈渣は、尿を遠心し上清を取り除いた後に得られる沈殿物(有形成分)です。この沈殿物を顕微鏡で観察し、細胞成分(赤血球・白血球・上皮細胞)や円柱・塩類結晶・細菌などの有無や増加を調べます。また、異常な成分や細胞が出現していないかなどもみています。検査室では、尿中有形成分の自動分析装置も併用しています。

その他

尿中赤血球形態・妊娠反応などの検査も行っています。

糞便検査

便潜血反応

肉眼ではわからない、ごく微量の血液(潜血)を検出し、消化管出血の有無をみています。大腸がんなどの早期発見に役立ちます。

その他

寄生虫卵や便膿球(白血球)・脂肪球を検出する検査もしています。

精液検査

精液の一般性状(量・色調・pH)や、精子数・生死率・運動率・奇形率を調べます。男性不妊症の診断や治療の経過観察などに有用な検査です。

好酸球検査

喀痰や鼻汁中の好酸球の有無を調べています。

免疫生化学検査

免疫生化学検査

主として、血液の上澄みの血清および尿、髄液、穿刺液(胸水・腹水など)を用いて、各臓器の機能検査、腫瘍マーカー、感染症関連項目などの測定を行っています。

血液検査

血液検査

私たちの血液の中には、体の中を活動している細胞に酸素を供給する赤血球、細菌などの外敵の攻撃に備える白血球、止血を担う血小板があります。これらの数や機能、形を調べる検査をしています。

血球計測

貧血や炎症などの目安となる赤血球数、白血球数、血小板数を自動血球計数装置で計測しています。

末梢血液像分類

血球成分は、病気によってその数や形態が変化します。血球計測の結果をもとに標本を作製し、顕微鏡で形態異常や異常細胞の有無を観察します。

骨髄像分類

末梢血検査にて異常の見られる場合、必要に応じて血球産生の場である骨髄を採取し、形態学的検査を中心に実施される検査です。

凝固検査

凝固線容系

血液中には、出血を止める働きを持つ成分と、一度固まった血液を溶かす働きを持つ成分が含まれています。これらの成分の働きを検査しています。

血小板凝集能

血小板の働きを調べる検査です。脳虚血疾患治療などに用いられる抗血小板薬(アスピリン、バファリンなど)のモニターに使われます。

溶血検査

赤血球の病的減少(溶血)に関わる検査です。主として赤血球の形態異常によるものか、代謝異常によるものかを調べる検査です。

微生物検査

微生物検査

感染症(食中毒、髄膜炎、肺炎など)を発症または疑いのある患者さんの検体(喀痰、尿、便、血液、髄液、膿など)から原因菌(起炎菌)を検出し、菌名の決定(同定)とどの薬(抗生物質)が効くのか(薬剤感受性検査)を調べる検査です。

毒劇物解析検査

毒劇物解析検査

薬物、農薬および毒物の中毒患者さんの吐物、胃液、胃洗浄液、血液、尿検体について中毒原因物質を明らかにし、医師による解毒剤、透析、吸着法などによる治療を支援しています。

遺伝子検査

遺伝子検査

直接係わっている原因物質の証明には、そのDNAの一部(遺伝子)を解析することにより特定が可能となります。ここでは、PCR法などを中心とした検査手法により原因物質の特定を行っています。

  • ウイルス関連遺伝子検査
    HIV(HIV-RNA、HIV provirus DNA)