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放射線科(画像診断)

フロア案内
  • ≪外来≫画像診断センター2 2階(21)
  • ≪病棟≫放射線科病棟 13階
川崎医科大学 放射線診断学教室

更新:2023年4月1日

特徴・特色

放射線科(画像診断)特色写真

単純X線検査、消化管造影検査、CT検査、MRI検査などあらゆる画像に対して専門的な診断を行っています。全身各領域を専門とする放射線科医が各診療科のカンファレンスに出席し、画像診断のアドバイスを提供しています。基本的にすべてのCT、MRI、読影依頼のあった単純X線検査、消化管造影検査を最低1名以上の放射線科診断専門医が検査当日中に読影しており、また主治医からの相談には24時間体制で対応しています。診断の難しい症例に対しては毎朝のカンファレンスで症例提示し、複数の各領域の専門医師で評価し、より正確な診断を提供しています。

また、画像診断の技術を利用して画像支援下に治療や診断を行うInterventional Radiology(IVR)も積極的に行っています。特に緊急症例に対しては24時間体制で迅速に対応しています。

画像診断

画像診断のなかでも当科ではおもに単純X線検査、消化管造影検査、CT検査(コンピュータ断層撮影検査)、MRI検査(磁気共鳴画像検査)の画像診断を行っています。画像診断の専門家が2人以上で画像を読影し診断を行っています。それでも診断の難しい症例に対しては、カンファレンスで症例提示し、複数の専門医師で評価し、より正確な診断を提供しています。その診断結果は、皆さまが受診された各診療科の医師の手元に報告書のかたちで届けられ、治療方針をたてるために役立てられています。

Interventional Radiology(IVR)

IVRとは、画像診断(X線透視装置、超音波、CT、MRIなど)を施行しながら、主にカテーテル技術、または穿刺術を利用した診断または治療のことです。「画像下治療」や「血管内治療」とも呼ばれています。すなわち体内の状態をリアルタイムに観察しながら、カテーテルや針を血管や肺などの臓器にすすめ,より患者さんに苦痛が少ない方法で病変部の治療を行います。

主な医療機器・設備の紹介

CT

CTとは、「コンピュータ断層撮影」のことを指し、X線をいろいろな方向から照射して体を透過したX線のデータをコンピュータで計算して、身体を輪切りにした断面写真を撮影する診断装置です。頭部、骨、胸部(気管支・肺など)や腹部(肝臓・膵臓・腎臓など)などの様々な病巣を発見することができます。造影剤という薬品を注射して撮影することで、腫瘍の発見や小さな血管の描出も可能となっています。当院では80列マルチスライスCTを3台、64列マルチスライスCTを1台導入し、高速撮影が可能、かつ1mm厚の薄い画像をルーチンで撮像しています。心臓や血管など3次元画像診断においてもより鮮明な画像を得ることができます。また交通外傷などの緊急疾患に対しても速やかに対応し、短時間で全身を撮像し診断・治療に貢献しています。

MRI

MRI(磁気共鳴画像)とは、磁気を利用した撮影装置で、体内の水素原子を画像にする装置です。X線を使用しないので被曝がなく、CTのように横断像のみならず任意の断面を撮影できる特徴があります。当院では超高磁場装置の3テスラMRIを3台、高磁場装置の1.5テスラMRIを1台導入しております。体内の様々な病巣を発見することができますが、特に脳神経領域、整形外科領域、消化器科領域、婦人科領域、泌尿器科領域などの病巣、たとえば脳血管障害、脳腫瘍、椎間板ヘルニア、肝臓がん、膵臓がん、腎臓がん、子宮がん、卵巣腫瘍、前立腺がんなどに有効です。さらに急性期脳梗塞を中心とした緊急疾患に対して24時間体制でMRIの撮像を行っています。また従来から使用されている主に血流を評価するMRI用造影剤(CTで用いられる造影剤とほぼ同じ用途です。)に加えて、肝細胞やクッパー細胞といった特定の組織(臓器)のみを造影することができる造影剤も積極的に使用し、肝細胞がんをはじめとする肝腫瘍の診断能の向上に努めています。

診療部長・責任者

玉田 勉
部長(教授) 玉田 勉 Tsutomu Tamada
専門分野 腹骨盤部画像診断、泌尿生殖器のMRI診断

認定医・専門医・指導医 日本医学放射線学会放射線診断専門医、日本医学放射線学会研修指導者、肺がんCT検診認定医

出身大学
川崎医科大学 H5.3 卒業
福倉 良彦
部長(教授) 福倉 良彦 Yoshihiko Fukukura
専門分野 腹部画像診断、CT、MRI

認定医・専門医・指導医 ⽇本医学放射線学会放射線診断専⾨医、⽇本医学放射線学会研修指導者、⽇本核医学会核医学専門医、⽇本核医学会認定PET核医学認定医

出身大学
鹿児島大学 H4.3 卒業

主な対象疾患

関係する症状

当科は原則的に内科や外科など各診療科に依頼されて検査、画像診断、治療を行います。まずは、症状に合った診療科(他科の内容をご参照ください)を受診され、その後、担当医から当科への受診をご依頼いただくことが多い科です。
また、セカンドオピニオンとして主に画像に対するご相談もお受けしております。

治療している主な病気

IVRによる治療

良性疾患
内臓動脈瘤、外傷による出血、消化管出血、喀血、鼻出血、産後出血
悪性疾患
頭頸部腫瘍、転移性肝腫瘍、肝細胞がん

専門診療・専門外来

  • IVR外来(日帰りIVR外来)

IVR(Interventional Radiology)とは画像診断(X線透視、超音波、CT、MRI等)を見ながらカテーテル、穿刺針を用いて施行する治療法のことで、「画像下治療」と呼ばれています。IVRは外科的手術に比べて低侵襲で、全身麻酔を必要としないことからも身体に対する負担が少なく、迅速かつ正確に病気の治療ができるなどの特徴を持っています。
当科では各種がん治療、内臓動脈瘤などの血管病変、中心静脈ポート留置術などの血管系IVRや膿瘍に対するドレナージ術、組織生検などの非血管系IVRを行っています。その他に外傷等による出血性病変に対しても各科と連携を取りながら治療を行っています。
中心静脈ポート留置など日帰りで行っているものもあります。

セカンドオピニオン外来

本院以外の医療機関にかかられている方を対象に、主に画像に対する診断に関して、意見を提供することを目的とした外来です。より多くの医師の意見をもとにより良い治療につながる診断のお手伝いをします。

実績

2021年度

患者数(延べ) 外来患者数 1,158人
入院患者数 130人

詳細は年報をご覧ください。