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腎臓内科

フロア案内
  • ≪外来≫腎尿路・血液・糖尿病センター外来 3階(31)
  • ≪病棟≫腎尿路・血液・糖尿病センター病棟 10階
川崎医科大学 腎臓・高血圧内科学教室

更新:2023年4月1日

特徴・特色

 腎臓内科では腎臓病(腎炎、慢性腎臓病、急性腎障害など)、末期腎不全の治療(血液透析・腹膜透析)、高血圧症を中心とした診療を行っています。
 腎臓病は国民の高齢化に伴って増加しています。また普段の食事や喫煙といった生活習慣や、高血圧症や糖尿病などの疾患は腎臓病の発症や進行に大いに関連しています。腎臓病は早期であれば治癒を目指すことも可能ですが、多くは病状が進行するまで無症状であるという特徴があります。当科では看護師・管理栄養士・薬剤師など多職種で連携をとりながら、腎臓病発症・進行の予防につながる生活習慣の指導から、腎臓病の早期診断・専門的な治療までを円滑に実施できるよう取り組んでいます。
 透析療法は血液透析・腹膜透析を実施しています。新規の透析導入に際しては、患者さんにとって最適な腎代替療法の治療選択ができるよう、多職種が連携し説明指導や見学を行っています。腹膜透析については専門外来を設けており、きめ細やかな治療の提供を目指しています。また透析合併症の治療や、他疾患で入院された透析患者さんの治療についても他科と連携し行います。
 また、多発性のう胞腎(PKD)の診療、血液透析に必要なシャントの治療についても注力しており、各専門外来を設けています。
 高血圧症は脳卒中や心筋梗塞、心不全の大きなリスクとなることが分かっています。腎臓内科では適切な診断に基づいて、個々の患者さんに最適な生活指導や降圧治療をご提案します。軽度の血圧上昇であっても放置せずにお気軽にご相談ください。
腎臓病はその実態以上に患者さんが「難しい病気」という印象を抱きやすい病気です。ですが、的確な診断と専門性の高い治療を行うことにより、決して「治らない難病」ではありません。その不安を軽減・払拭し患者さんと共に病気と闘うことができるよう、分かりやすく丁寧な診療を提供することをスタッフ一同心がけております。腎臓病の克服が私達の目標です。

診療部長・責任者

佐々木 環
部長(教授) 佐々木 環 Tamaki Sasaki
専門分野 腎臓病、高血圧、血液浄化療法

認定医・専門医・指導医 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医、日本透析医学会透析専門医・指導医、日本腎臓学会腎臓専門医・指導医、日本リウマチ学会リウマチ専門医・指導医、日本リウマチ財団登録医、日本病態栄養学会病態栄養専門医、日本腹膜透析医学会認定医、NSTコーディネーター

出身大学
川崎医科大学 S59.3 卒業

主な対象疾患

関係する症状

  • 検診での検尿異常(血尿や蛋白尿)
  • 手足や顔面の浮腫(むくみ)・腫れ
  • 腎機能(eGFR, クレアチニン値)の異常
  • 腎不全と診断され、透析が必要と言われた方
  • 高血圧

治療している主な病気

腎炎
血尿や蛋白尿などの検尿異常で発見されます。通常、症状はありません。
ネフローゼ症候群
手足や顔面の浮腫、尿の泡立ちで気づきます。
急性腎不全と慢性腎不全
薬物療法、食事療法などを専門的・総括的に行うことにより腎不全の進行を停止・遅延させることが可能です。
末期腎不全
血液透析、腹膜透析、腎移植の治療法があります。 患者さんにとって最適な治療をご提案します。
高血圧
動脈硬化、脳卒中、心筋梗塞など重大な病気の原因となります。症状がありませんが、放置すると大変危険です。
高血圧合併症
既に高血圧の治療をお受けになっている方も、気づかない間に高血圧による臓器障害(動脈硬化、脳梗塞、腎障害など)をしばしば合併しています。

専門診療・専門外来

腹膜透析外来(火曜日・木曜日)
腹膜透析の導入、合併症の治療など、きめ細かく対応いたします。

シャント外来(月曜・午後)
血液透析患者さんのシャント血管の診療を行っています。シャント作製後のフォローアップと、治療(シャントPTAや外科手術)の計画を行います。

多発性のう胞腎(PKD)外来(水曜・午後)
多発性のう胞腎の診断、治療を専門的に行う外来です。
CKD(慢性腎臓病)教室(随時)
当院外来通院中の患者さんを対象にCKD(慢性腎臓病)教室を開催しています。

実績

2022年度

患者数(延べ) 外来患者数 14,243人
入院患者数 6,800人

詳細は年報をご覧ください。