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輸血部

フロア案内

更新:2023年4月1日

部長
近藤 英生輸血部 部長

血液成分の欠乏や機能不全による臨床的異常を改善するために、輸血用血液製剤を用いた補充療法が施行されています。当院では、西館棟3階中央検査部の一角に輸血部を設置し(120m2)、全自動輸血検査システム オーソ ビジョン® SWIFT2台)などを用いて、血液型検査や交差適合試験などを行い、それぞれの患者さんへの血液製剤の適合性を確認し、供給しています。

また貯血室(リクライニングシート3台)では、医師の管理下で自己血輸血のための貯血や、遠心型血液成分分離装置(Spectra Optia 1台)を用いた自家または同種末梢血幹細胞採取を行っており、輸血・細胞治療を支援しています。また平成237月より非血縁者間末梢血幹細胞採取施設としての認定を継続して受けています。

以下に主な業務をまとめます。

輸血管理業務

  1. 輸血用血液製剤の発注、在庫、出庫
  2. 特定生物由来血液製剤の一元管理

検査業務

輸血検査関連

  1. 血液型検査:ABO式、Rh式など
  2. 不規則抗体検査および抗体同定検査
  3. 交差適合試験

輸血感染症関連

  1. HIV抗体検査(確認)、HIV-RNA検査、HIV薬剤耐性遺伝子検査
  2. HTLV-I抗体検査
  3. HBV-DNA検査

診療支援業務

  1. 自己血貯血の採取、分離、保管
  2. 自家末梢血幹細胞採取、同種末梢血幹細胞採取、CD34定量、採取細胞処理、保管管理
  3. さい帯血バンクからの臍帯血保管管理
  4. 移植後キメリズム検査

特徴・特色

輸血および感染症関連の検査業務の他に、輸血用血液製剤やアルブミン製剤を中心とした製剤管理業務、自己血貯血の採取・分離・保管や自家および同種末梢血幹細胞採取・保管・管理や臍帯血バンクからの臍帯血保管管理などの診療支援業務を行っています。
当院には日本輸血・細胞治療学会認定医4名、認定輸血検査技師3名、学会認定・臨床輸血看護師4名、学会認定・自己血輸血看護師3名、認定造血細胞移植コーディネーター1名および細胞治療認定管理師7名が在籍しており、適正な輸血医療・細胞治療を推進しています。

実績

2021年度

血液製剤受入数
  照射赤血球液
  新鮮凍結血漿
  照射濃厚血小板
  アルブミン製剤

7,398単位
2,694単位
13,840単位
17,650g
輸血患者数 1,234人
自己血貯血 370人
自家末梢血幹細胞採取 7件
同種末梢血幹細胞採取 4件
同種非血縁臍帯血管理 7件

詳細は年報をご覧ください。