脳卒中の予防について
脳卒中の最大の敵をたたく! ― 血圧管理が、あなたの脳を守る
脳卒中を攻略するうえで欠かせないのが、日頃からの「備え」です。そのなかでも最重要ターゲットは、高血圧。脳卒中対策の中でも効果が高く、自分で取り組みやすいのが血圧管理です。ここでは、血圧管理を中心に、今日からできる備えをわかりやすく解説します。
脳卒中の3タイプ ―脳梗塞・脳出血・くも膜下出血― は、いずれも高血圧が発症に深く関わっています。さらに脳梗塞の3つの型(ラクナ梗塞・アテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓症)すべてにも、高血圧が影を落としています。つまり、血圧を下げることは、脳卒中のあらゆる入り口をふさぐことになるのです。
脳卒中は再発しやすい病気です。脳出血後の再発予防に血圧管理が重要なのはもちろん、脳梗塞でも慢性期には 130/80mmHg未満 を目標にするのが一般的です。また、再発予防で飲む「抗血栓薬(血をサラサラにする薬)」は出血のリスクも伴うため、血圧管理がそのリスクを抑える最良の方法なのです。
高血圧が傷つけるのは脳の血管だけではありません。心臓(心筋梗塞・心不全)、腎臓(腎不全・透析が必要になることも)、目(網膜症)など、全身の臓器を静かにむしばみます。高血圧が「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれるゆえんです。血圧を整えることは、体じゅうの臓器をまもることにつながります。
難しいことはありません。できることから始めましょう。
血圧は一日の中でも刻々と変わり、1回の測定では本当の姿はわかりません。とくに病院では正常でも家庭でだけ高い「仮面高血圧」は脳卒中リスクが高く、家庭における血圧記録がなければ発見できません。記録すれば本当の血圧や薬の効き具合が一目でわかり、減塩・運動の励みにもなります。方法は手書きノートでもアプリでも構いません。基本は「座って1〜2分安静後、朝は起床・排尿後・服薬前に測る」こと。まずは1週間続けてみましょう。
記録の一助として、当院の脳卒中専門医3名が監修・編集した血圧手帳を作成しました。血圧・脈拍・体重・服薬状況に加え、体温、歩数、飲酒量、天気、体調なども記録できます。血圧に関する情報も多数紹介しています。ご関心のある方は脳神経センター外来スタッフにお尋ねください。
世界脳卒中デーは、脳卒中のことを知り、予防と早期対応の大切さを広める日です。日頃から血圧や生活習慣を見直し、顔のゆがみ・手足の脱力・言葉のもつれに気づいたら、迷わず119番を。

(世界脳卒中機構のシンボルカラー(インディゴブルー)にライトアップされた岡山城 [2025年10月29日撮影])
関連ページ:脳卒中とは
高血圧は、脳卒中すべての引き金になる
脳卒中の3タイプ ―脳梗塞・脳出血・くも膜下出血― は、いずれも高血圧が発症に深く関わっています。さらに脳梗塞の3つの型(ラクナ梗塞・アテローム血栓性脳梗塞・心原性脳塞栓症)すべてにも、高血圧が影を落としています。つまり、血圧を下げることは、脳卒中のあらゆる入り口をふさぐことになるのです。
一度起こした人にも“再発防止の要”
脳卒中は再発しやすい病気です。脳出血後の再発予防に血圧管理が重要なのはもちろん、脳梗塞でも慢性期には 130/80mmHg未満 を目標にするのが一般的です。また、再発予防で飲む「抗血栓薬(血をサラサラにする薬)」は出血のリスクも伴うため、血圧管理がそのリスクを抑える最良の方法なのです。
守れるのは脳だけじゃない
高血圧が傷つけるのは脳の血管だけではありません。心臓(心筋梗塞・心不全)、腎臓(腎不全・透析が必要になることも)、目(網膜症)など、全身の臓器を静かにむしばみます。高血圧が「サイレントキラー(静かなる殺し屋)」と呼ばれるゆえんです。血圧を整えることは、体じゅうの臓器をまもることにつながります。
今日からできる! 血圧セルフケア
難しいことはありません。できることから始めましょう。

「 記録 」 こそ最強の武器
血圧は一日の中でも刻々と変わり、1回の測定では本当の姿はわかりません。とくに病院では正常でも家庭でだけ高い「仮面高血圧」は脳卒中リスクが高く、家庭における血圧記録がなければ発見できません。記録すれば本当の血圧や薬の効き具合が一目でわかり、減塩・運動の励みにもなります。方法は手書きノートでもアプリでも構いません。基本は「座って1〜2分安静後、朝は起床・排尿後・服薬前に測る」こと。まずは1週間続けてみましょう。

〈お知らせ〉 血圧手帳ができました
記録の一助として、当院の脳卒中専門医3名が監修・編集した血圧手帳を作成しました。血圧・脈拍・体重・服薬状況に加え、体温、歩数、飲酒量、天気、体調なども記録できます。血圧に関する情報も多数紹介しています。ご関心のある方は脳神経センター外来スタッフにお尋ねください。
10月29日は「世界脳卒中デー」
世界脳卒中デーは、脳卒中のことを知り、予防と早期対応の大切さを広める日です。日頃から血圧や生活習慣を見直し、顔のゆがみ・手足の脱力・言葉のもつれに気づいたら、迷わず119番を。

(世界脳卒中機構のシンボルカラー(インディゴブルー)にライトアップされた岡山城 [2025年10月29日撮影])
関連ページ:脳卒中とは
執筆者

-
副部長(准教授)
大山 直紀
Naoki Oyama
専門分野
神経疾患全般、脳卒中全般
認定医・専門医・指導医
日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医、日本神経学会神経内科専門医、日本脳卒中学会脳卒中専門医・指導医、日本医師会認定産業医、JMECCアシスタントインストラクター
- 出身大学
- 大阪大学 H12.3 卒業

- 副部長(准教授) 大山 直紀 Naoki Oyama
専門分野
神経疾患全般、脳卒中全般
認定医・専門医・指導医 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医、日本神経学会神経内科専門医、日本脳卒中学会脳卒中専門医・指導医、日本医師会認定産業医、JMECCアシスタントインストラクター
- 出身大学
- 大阪大学 H12.3 卒業

