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肥満症の治療について

肥満症の治療について ―「オベシティ外来」での専門的サポート―

治療の基本は生活習慣の改善


 肥満症の治療の基本は、食事療法・運動療法・行動療法です。ただ、肥満症は「意志が弱いから」起こるわけではありません。食欲や体重を調整する体の仕組みがうまく働きにくくなり、体重が減っても再び増えやすい状態になることがあります。だからこそ、自己流で抱え込まず、医療のサポートを活用しながら取り組むことが大切です。
肥満症の治療について 食事絵

薬物療法は〝継続の支え〟


   生活習慣の改善に取り組んでも十分な効果が得られない場合や、高血圧・糖尿病・脂質異常症などの健康障害を合併している場合には、薬による治療(薬物療法)を検討することがあります。薬は「楽をするため」ではなく、生活習慣の改善を続けやすくするための治療の一部です。体重は大きく減らさないと意味がないと思われがちですが、実際には数%の減量でも血圧・血糖・脂質異常、脂肪肝などの改善が期待できます。

[肥満症の薬物療法が適応となる方]
   高血圧、脂質異常症、2型糖尿病のいずれか1つ以上の薬物治療を行っている肥満症の方が治療対象となります。

オベシティ外来の診療の流れ


   保険診療で抗肥満薬を使用するには、厚生労働省が示す基準を満たした医療機関であることが前提です。倉敷市内で該当する医療機関は当院を含め4施設に限られます。当院では、肥満症を専門的に診療する「オベシティ外来」(※)を設けています。

   初診では30分ほどかけて、生活習慣や体の状態、これまでの経過を丁寧に確認し、無理のない目標を一緒に考えます。そのうえで、1〜2か月ごとに診察と栄養指導を行い、食習慣チェックも活用しながら、改善のポイントを患者さんと一緒に整理していきます。

   まずは6か月をひと区切りとして、生活習慣治療の効果や合併症の状況を評価し、必要に応じて薬物療法を検討します。薬物療法には週1回の自己注射製剤を用い、食欲を抑え、満腹感を高めることで、生活習慣治療と併用しながら体重減少と合併症の予防・改善を目指します。治療を安全に進めるため、体重だけでなく「体の中で何が起きているか」も確認します。血液・尿検査、体組成検査に加え、画像検査などを通して合併症の早期発見に努めています。また、肥満の中には、ホルモンの病気や服用中の薬の影響で体重が増える場合もあります。そのようなケースを見逃さないため、必要に応じて詳しい検査を行い、原因に応じた治療につなげます。

※ 初診の際は、紹介状をご持参いただきますようお願いいたします。
※ 診療体制の都合により、2型糖尿病を合併されている方は一般外来でのご案内となります。
肥満症の治療について 自己注射

長期的に取り組む慢性疾患として


   肥満症は、短期間で解決するものではなく、継続的な治療と生活の工夫が必要な慢性の病気です。当院では、他の診療科とも連携しながら、生活習慣の改善と薬物療法を必要に応じて組み合わせ、無理なく続けられる治療を行っています。体重のことでお悩みの方は、「まだ早い」と思わず、ぜひ一度オベシティ外来へご相談ください。
肥満症の治療について 説明絵

関連ページ:肥満症とは

執筆者

医長(講師) 木村 友彦 Tomohiko Kimura
専門分野 糖尿病・内分泌

認定医・専門医・指導医 日本内科学会認定内科医・指導医、日本糖尿病学会専門医・指導医、日本内分泌学会内分泌代謝科(内科)専門医・内分泌代謝科指導医、日本メンズヘルス医学会テストステロン治療認定医

出身大学
川崎医科大学 H17.3 卒業

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