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副鼻腔炎の検査・治療方法について

副鼻腔炎の検査・治療方法

副鼻腔炎の検査


前鼻鏡検査:前鼻鏡という器具を用いて肉眼で鼻内を観察します。
鼻腔内視鏡検査:ファイバースコープという細長いカメラを用いて、鼻腔内を詳細に観察します。鼻汁の性状や鼻茸の存在の有無を確認します。
鼻腔通気度検査:鼻づまりの程度を評価します。
基準嗅力検査:実際の匂いを嗅いでいただき、嗅覚障害の程度を評価します。
画像検査:副鼻腔レントゲン撮影を行い副鼻腔炎の程度を評価し、副鼻腔CTや副鼻腔MRI検査を行いより詳細に病変の評価を行います。
組織生検:鼻茸の一部を採取し、組織検査を行います。好酸球性副鼻腔炎を疑う場合は、 鼻茸中に好酸球浸潤の程度を確認します。
その他:血液検査や、アレルギー検査を行います。

副鼻腔炎検査イラスト

副鼻腔炎の治療


  副鼻腔炎の治療の基本は抗菌薬による治療が必要です。また、 去痰薬や抗アレルギー薬、噴霧式ステロイド点鼻薬を併用する場合があります。急性副鼻腔炎の場合には1週間程度の短期間抗菌薬を使用します。慢性副鼻腔炎の場合には抗菌薬を通常の半分の量で長期間内服する(マクロライド少量長期投与、3か月程度)を行います。好酸球性副鼻腔炎の場合はステロイドの全身投与を行う場合があります。
 内服薬などの保存的な治療で改善されない場合には手術療法が必要となります。副鼻腔炎の原因が齲歯などの歯の感染が関連している場合は、歯科での抜歯などが必要となることもあります。手術療法は鼻茸を切除し、副鼻腔内の病的な粘膜を可能な限り切除します。また、副鼻腔を隔てる骨壁を取り除き、副鼻腔を広く開放し換気を改善し、貯留していた膿の排出を促します。以前は、歯茎を切開して頬の骨を削って行う手術が施行されていましたが、現在は内視鏡を用いて低侵襲に行う『内視鏡下鼻内副鼻腔手術』が一般的となっています。副鼻腔の手術と同時に鼻中隔(左右の鼻を隔てている壁)の弯曲を矯正し、粘膜下で下鼻甲介骨を切除することで鼻づまりの改善を図る場合もあります。
 手術後は内服薬や点鼻薬を使用しながら、定期的に通院での鼻処置や自宅での鼻洗浄を行います。特に好酸球性副鼻腔炎は手術療法を行っても再発しやすく、術後のケアを継続して鼻内の炎症をコントロールしていくことが重要となります。
 近年、さまざまな生物学的製剤が開発されてきており、一部の薬剤は副鼻腔炎に対しても保険適応となり使用が可能となっています。前述の既存治療に抵抗性の鼻茸を伴う慢性副鼻腔炎(主に好酸球性副鼻腔炎)の方が対象となります。



執筆者

医長(講師) 田所 宏章 Hiroaki Tadokoro
専門分野 耳鼻咽喉科一般

認定医・専門医・指導医 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会耳鼻咽喉科専門医

出身大学
川崎医科大学 H22.3 卒業

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