感染管理部
更新:2025年4月1日
院内感染対策への取り組み
更新 : 2026年2月24日
病院にはいろいろな感染症の患者さんが病棟に入院し、一方で免疫力の低下した患者さんも多く入院しておられます。院内感染を未然に防止するとともに、拡大防止のために感染症の発生時には速やかな原因の特定と制圧、終息が重要になります。院内感染対策は単に感染症対策だけではなく、病院内における患者さんと職員を守る医療安全対策とも深く関連しています。そのため全職員が院内感染防止対策を把握し、安全な医療の提供を行うために、院内感染対策への取り組みを行っています。また地域の医療機関が一体となって感染対策に取り組んでいくために、地域支援ネットワークを構築し研修や相談に応じています。
1. 院内感染対策委員会の設置
定期的(1回/月)に委員会を開催し、以下について協議します。
- 院内感染及びその防止のための調査、研究、立案に関すること
- 院内感染発症時の対策に関すること
- 感染症患者の取り扱いに関すること
- 抗菌薬の適正使用に関すること
- 院内感染防止の職員教育、指導に関すること
- 院内感染防止のための情報収集と周知徹底に関すること
- その他院内感染の防止に関すること
2. 院内感染対策のための職員研修の実施
- 院内感染防止対策の基本的考え方及び具体的方策について、病院職員へ 研修会を開催し、感染対策の周知徹底と意識向上を図ります。
- 全職員を対象に年2回以上講習会を開催し、職種別の研修会も必要に応じて随時開催します。
3. 各職員の取り組み
- 職員は、自らが感染源とならないため、また、自分自身が病院内で感染しないため、手洗いの徹底、マスクの着用の励行など常に感染予防策の遵守に努めます。
- 職員は、定期健康診断を受診し、自身の健康管理に努めるとともに、必要な医療従事者はB型肝炎、インフルエンザ、麻疹、水痘、風疹、流行性耳下腺炎ワクチンを接種します。
4. サーベイランス
厚生労働省の院内感染対策サーベイランス(JANIS)に参加し、的確な感染対策を実施のために、感染症の発生状況に関するデータを継続的かつ組織的に収集し、各種サーベイランスを行っています。
- MRSA、MDRPなどの多剤耐性菌サーベイランス
- 中心静脈カテーテル関連血流感染、人工呼吸器関連肺炎、尿道留置カテーテル関連尿路感染などの対象限定サーベイランスを可能な範囲で実施
- その他、院内感染対策上問題となる感染症のサーベイランス
5. 医療関連感染地域支援ネットワーク
- 年間4回以上の感染制御に関する研修会を開催し、周辺医療機関の連携を深める
- ネットワーク参加医療機関からの医療関連感染に関する質問、相談への対応
- ネットワーク参加医療機関から当院のICSラウンドへの参加受け入れ
- ネットワーク参加医療機関同士の院内感染対策相互チェックを実施し、支援を行う
6. 院内感染制御チーム(Infection Control Team : ICT)
ICTは感染管理部の下部組織であり、主に院内感染対策に関わる実務を行うチームです。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師で構成されています。
<ICTの活動内容>
- 院内感染対策マニュアルの作成、改訂、広報、教育
- アウトブレイクの早期発見、原因分析及び対策
- 院内および他の医療施設からの感染制御に関するコンサルテーション
- 院内感染防止対策に関する教育と啓発(年2回以上、職員教育研修の実施)
- 職業感染対策の推進
- ファシリティー・マネジメント
- 医療関連サーベイランスの実施、関連部署へのフィードバック、介入
7. 抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)
ASTはICTの下部組織であり、治療効果の向上、副作用防止、耐性菌出現のリスク軽減、医療費の抑制を目的として抗菌薬適正使用を支援するチームです。医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師で構成され、AST会議、ASラウンドを行い抗菌薬治療に関する助言を行います。
8. 院内環境感染制御チーム(Infection Control Team for clinical sites : ICS)
ICSはICTの下部組織であり、院内環境感染制御を主とした実践メンバーで、医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、放射線技師、臨床工学技士、リハビリテーションセンター療法士、ハウスキーパー室整備員、事務職員から構成されています。
<ICSの活動内容>
- 適切な院内環境を維持するために定期的に院内ラウンドを行う
- 院内ラウンドで得られた情報をもとにICS会議を行い、適切な院内環境感染制御を行う
