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小児科

フロア案内
  • ≪外来≫小児医療センター外来 4階(41)
  • ≪病棟≫小児医療センター病棟 12階
川崎医科大学 小児科学教室

更新:2025年4月1日

特徴・特色

岡山県を中心とした中国四国地方の小児科基幹施設として、日本小児科学会小児科専門医12名を中心に、プライマリーケアから高度先進医療まで、また急性疾患から慢性疾患まであらゆる疾患に対応できる体制をとっています。

専門分野も多岐にわたり、感染症、アレルギー、遺伝、内分泌代謝、循環器、神経、新生児などに対応できる医師が揃っております。専門外来では、予防接種、成長ホルモン補充療法、遺伝カウンセリング、学校心臓検診スクリーニング、脳波検査、学校検尿スクリーニング、乳幼児健診などに対応しています。もちろん急な発熱や感染症などに対応する一般診療も並行して行っており、24時間365日を通して小児疾患に幅広く対応しています。(外傷は救急担当医)

小児は全人的医療を必要とするため、臓器の治療にとどまらず心や家族・家庭環境への深い配慮を含めた診療を心がけています。長期入院を必要とする学童期の患児を対象とした、院内学級(庄小学校、庄中学校)を設置しています。 これらの診療を通して、地域のお子様の健やかな発育のために優しい医療を提供できるよう取り組んでいます。

診療部長・責任者

榎 日出夫
部長(教授) 榎 日出夫 Hideo Enoki
専門分野 小児神経、てんかん、頭痛、漢方

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会小児科専門医・指導医、日本小児神経学会小児神経専門医、日本てんかん学会てんかん専門医・専門医指導医、日本臨床神経生理学会専門医(脳波分野)・指導医、日本東洋医学会漢方専門医、日本頭痛学会頭痛専門医、臨床研修指導医

出身大学
岡山大学 S61.3 卒業
三浦 真澄
部長(教授) 三浦 真澄 Mazumi Miura
専門分野 新生児

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会小児科専門医、日本周産期・新生児医学会新生児専門医・指導医、日本新生児成育医学会暫定フォローアップ認定医、新生児蘇生法「専門」コース(Aコース)インストラクター、臨床研修指導医

出身大学
鳥取大学 H12.3 卒業
栄徳 隆裕
部長(教授) 栄徳 隆裕 Takahiro Eitoku
専門分野 小児科、小児循環器科、不整脈、ペースメーカー

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会専門医・指導医、日本小児循環器学会小児循環器専門医、PALS provider、臨床研修指導医

出身大学
岡山大学 H16.3 卒業
大石 智洋
部長(教授) 大石 智洋 Tomohiro Oishi
専門分野 小児感染症、院内感染対策

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会認定小児科専門医・指導医、認定ICD、日本感染症学会認定感染症専門医、日本感染症学会認定指導医、抗菌化学療法認定指導医、日本小児感染症学会認定指導医

出身大学
新潟大学 H8.3 卒業
德富 智明
部長(教授) 德富 智明 Tomoharu Tokutomi
専門分野 臨床遺伝学、遺伝カウンセリング

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会⼩児科専⾨医・指導医・出生前コンサルト小児科医、日本人類遺伝学会/日本遺伝カウンセリング学会臨床遺伝専門医・指導医、日本遺伝性腫瘍学会暫定遺伝性腫瘍指導医、社会医学系専門医協会社会医学系専門医・指導医、ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター(ICD)、日本医師会認定産業医、臨床研修指導医

出身大学
防衛医科大学校 H11.3 卒業
尾内 一信
非常勤
部長
尾内 一信 Kazunobu Ouchi
専門分野 アレルギー疾患

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会小児科専門医、日本感染症学会感染症専門医、ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター(ICD)、臨床研修指導医

出身大学
山口大学 S55.3 卒業
中野 貴司
非常勤
部長(教授)
中野 貴司 Takashi Nakano
専門分野 小児科、感染症、予防接種、国際保健

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会小児科専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医・指導医、ICD制度協議会インフェクションコントロールドクター(ICD)、国際渡航医学会認定資格、臨床研修指導医

出身大学
信州大学 S58.3 卒業

主な対象疾患

関係する症状

15歳以下の小児のさまざまな症状に対応いたします。

治療している主な病気

15歳以下の小児疾患に対応いたします。

感染症
肺炎や尿路感染症、胃腸炎などの一般的な感染症から、髄膜炎や敗血症など重篤な感染症まで広範囲に対応しています。エルシニアや猫ひっかき病など大学病院でしか診断できない稀少な感染症の診療も行っています。
免疫疾患
免疫不全(重症複合型免疫不全、高IgM症候群、IgA欠損症、IgGサブクラス欠損症など)を診ています。 また近年注目されている分類不能型免疫不全症の診療も行っています。
アレルギー
気管支喘息や食物アレルギー、アトピー性皮膚炎など幅広く対応しています。気管⽀喘息の治療は、ガイドラインに基づき発作がゼロを⽬標とした⻑期的視点に⽴った⽅針をたてています。⾷物アレルギーについても負荷試験を⾏いながら、診断、治療、管理をしています。慢性蕁⿇疹の原因を突き⽌めるための検査⼊院、難治性アトピー性⽪膚炎の悪化時の⼊院治療も行っています。
代謝内分泌
先天代謝異常症(フェニルケトン尿症、メープルシロップ尿症、メチルマロン酸血症、ガラクトース血症、シトリン⽋損症、ムコ多糖症、ゴーシェ病など)、⼩児の内分泌疾患(低身長症、思春期発来異常、甲状腺疾患、肥満症、⼩児糖尿病など)の診断と治療を行います。
循環器
乳幼児健診、学校検診で受診を勧められた方の心臓超音波検査などによる精密検査を行い、先天性心疾患(心室中隔欠損症など)、不整脈疾患(心室性期外収縮など)、川崎病の内科的治療を行います。また必要に応じて周辺施設の心臓血管外科等と連携をし、心臓カテーテル検査を含めた外科手術前後のフォローアップも行います。
頭痛
片頭痛、起立性調節障害などの小児の慢性頭痛の専門診療を行っています。慢性的な頭痛で登校できず、日常生活に支障をきたしている場合には積極的な治療が必要です。
神経
けいれん性疾患(てんかん、熱性けいれん)、中枢神経感染症(脳炎・脳症など)について、急性期の小児神経救急から慢性期の長期フォローアップまで幅広く対応しています。
遺伝
染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群の診断を専門としています。定期的診察による合併症の早期発見・治療に留意した健康管理を、かかりつけ医や関連診療科と連携して行います。

専門診療・専門外来

アレルギー外来
気管支喘息、アトピー性皮膚炎、食物アレルギー、花粉症、蕁麻疹などのアレルギー性疾患の診断と治療を⾏います。
循環器外来
乳幼児・学校検診で精密検査を勧められた方、他医療機関からの御紹介は、あらかじめご予約ください(緊急の場合はその限りではありません)。乳幼児の精密検査では必要に応じて鎮静剤を使用させていただく場合があります。
代謝異常、内分泌外来
乳幼児健診や学校検診で低身長や肥満、尿糖陽性などを指摘された方の診断と治療(成長ホルモン補充療法、性腺抑制療法、インスリン治療など)を行っています。新⽣児マススクリーニングの岡山県における精査機関の一つとして、対象疾患(先天代謝異常症、先天性甲状腺機能低下症、先天性副腎皮質過形成症)の診断と治療(特殊ミルクによる食事療法、ホルモン補充療法など)を行っています。先天代謝異常症の一つであるリソソーム蓄積病に対する酵素補充療法にも対応しています。
先天異常・遺伝外来
染色体又は遺伝子に変化を伴う症候群の診断、健康管理を⾏います。遺伝カウンセリングは、一部を除き完全予約制の⾃由診療(初回 7,700円、2回⽬以降 2,200円)を遺伝診療センターで⾏い、⼩児に限らず成⼈にも対応しています。
遺伝診療センターのご案内
神経外来
てんかんでは、まず診断を重視しています。発作症候(=どのような症状なのか)を詳しく把握することが最も重要です。脳波の解析には高度の技術が必要です。子どもの未来を考慮し、ライフステージに応じた最適な治療法をご家族とともに考えていきます。

急なけいれんについては24時間体制で救急対応しています。

感染・免疫外来
各種感染症、免疫不全に対応しております。感染症は一般的なものから、大学病院でしか診断出来ない稀少疾患、特殊な感染症まで幅広い診療が可能です。また、免疫不全は診断から治療までを一貫して行うことが可能です。お気軽にご相談ください。
頭痛外来
慢性頭痛は複数の要因が重なることによって病状が悪化している場合が多いのです。日常生活の指導(特に睡眠、食事)に加えて、必要に応じて薬物療法を追加します。子どもの頭痛には東洋医学的アプローチを主体とし、「漢方外来」の一環として治療しています。
新生児フォローアップ外来
赤ちゃんの発育や発達を継続してみていきます。早産や病気によって成長のペースはさまざまです。必要に応じてリハビリテーション科などと連携して対応していきます。

高度医療

  • 抵抗力の低下した患者の治療時には、個室でlaminar air flow装置を使用し感染症の合併を減少させるようにしています。

実績

2023年度

患者数(延べ) 外来患者数 6,781人
入院患者数 4,289人

詳細は年報をご覧ください。