現在、わが国では生活習慣病が非常に問題になっています。心筋梗塞や脳梗塞を引き起こす糖尿病、脂質異常症、高血圧症などはその代表的疾患ですが、当科の診療の中心はこれら生活習慣病の管理です。糖尿病(1型糖尿病、2型糖尿病など)、脂質異常症(高コレステロール血症、高中性脂肪血症など)、高血圧症、肥満症、高尿酸血症(痛風)といった生活習慣病の他、甲状腺疾患(バセドウ病、甲状腺機能低下症など)、下垂体疾患(クッシング病、先端巨大症など)、副腎疾患(原発性アルドステロン症、クッシング症候群、褐色細胞腫など)、カルシウム代謝異常などの副甲状腺疾患、などの治療を行っています。その他、代謝・内分泌疾患の全般を取り扱っています。
', 'F_30' => '', 'F_86' => '生活習慣病の専門医が外来患者の診療(診断、食事指導、運動指導、薬物治療、合併症の精査、治療など)、教育にあたります。 栄養部との連携により、いつでも手軽に栄養指導が受けられるシステムを設けています。', 'F_25' => '', 'F_15' => '', 'F_28' => '', 'F_80' => '', 'F_17' => '', 'F_82' => '', 'F_16' => '', 'F_85' => '2025年4月1日', 'F_6' => '生活習慣病の専門医が外来患者さんの診療(診断、食事指導、運動指導、薬物治療、合併症の精査、治療など)、教育にあたります。栄養部との連携により、いつでも手軽に栄養指導が受けられるシステムを設けています。また中央検査部の協力により、1時間の待ち時間ですべての検査データを得ることができるため、きめ細かい指導が可能です。当科では病診連携あるいは病病連携を積極的に推進しています。日頃はかかりつけ医に、当科には2~3ヵ月あるいは6ヵ月ごとに受診していただき、治療方針の変更などの情報を緊密に交換いたします。1~2週間の教育入院システム(クリニカルパス)を設けていますので是非一度ご利用ください。入院患者さんについては医師、糖尿病療養指導士(看護師、管理栄養士、薬剤師)などがチームを組んで、診療、教育にあたります。教育には専用のテキストを用いています。
バセドウ病や甲状腺機能低下症についても、1時間半程度で甲状腺ホルモンのデータを得ることが出来るため、スムーズに治療や指導に応用しています。他の比較的まれな内分泌疾患については、適切な検査(負荷検査や画像検査、副腎静脈などのサンプリング検査等)を外来通院や入院のうえで行い、治療方針を決定しています。
脈波伝播速度(PWV)
脳卒中や狭心症、心筋梗塞は動脈硬化に起因し、糖尿病、脂質異常症、高血圧、肥満、喫煙などが危険因子と考えられています。動脈硬化の進行度をみるために脈波伝播速度(PWV)を行っています。PWVは、脳・心臓血管系疾患に深く関係し、動脈の老化度の指標として有用です。
頚動脈内膜中膜複合体厚(IMT)
頚動脈の超音波(エコー)検査を行うことで、全身の動脈硬化の進行状況が手軽に把握できます。血管の内膜と中膜が厚くなる肥厚と、内膜の一部分が盛り上がるプラークの有無、血管壁の石灰化などで進行状態を推測します。
内臓脂肪測定
肥満のある方で、とくに内臓脂肪が蓄積すると、高血圧、脂質異常症、糖尿病を合併し、動脈硬化が進行しやすいと考えられています。腹部のX線CT撮影を行い、内臓に蓄積している脂肪を計測します。内臓脂肪型肥満はメタボリックシンドロームを引き起こします。
組織適合抗原(HLA遺伝子)
日本人の1型糖尿病ではDR4、DR9などのHLA遺伝子との関連性が明らかにされています。1型糖尿病の補助診断としてHLA遺伝子の測定を行っています。
糖尿病発症関連遺伝子の検索
糖尿病の原因の1つに遺伝子異常によるものが明らかにされてきています。臨床所見から遺伝子異常による糖尿病が考えられる場合には、発症関連遺伝子の検索を行っています。
高脂血症の病因検索
高脂血症の病因に遺伝子の異常が関与することがあります。家族性高脂血症の診断に遺伝子検索を行っています。
また、「一度、糖尿病と言われて放置」し、目や腎臓に障害が出て、後で後悔される患者さんが後を絶ちません。手遅れになる前に受診されることを強くお勧めします。
患者数(延べ) | 外来患者数 | 24,031人 |
---|---|---|
入院患者数 | 2,848人 |
詳細は年報をご覧ください。
その他、代謝・内分泌疾患の全般を取り扱っています。