呼吸器内科で扱う疾患は、肺癌、感染症、COPD(慢性閉塞性肺疾患)、喘息などのアレルギー性疾患、肺線維症を中心としたびまん性肺疾患、睡眠時無呼吸、呼吸不全など、特徴として、病態が多岐に渡ることがあげられます。また、他臓器の疾患に合併・併存することも多く、患者数も莫大です。肺がん、肺炎、COPDなどが死亡者数の上位を占めるように、呼吸器疾患は生命予後とも直結していますし、喘息、COPD、睡眠時無呼吸などは、我が国の潜在的患者数は数百万人にも上り、疾患の認知度・管理の向上が急務とされています。
現代の高齢化社会を背景に、呼吸器疾患患者は年々増加する一方、全国的に呼吸器専門医が不足している現状があり、大きな問題になっています。その中にあって当科では、専門的な知識と技術を持ち合わせ、かつ全国的にも指導的立場にもある呼吸器内科医を結集し、加えて、幅広い呼吸器内科診療に対応するべく、サブスペシャリティの専門医を取得し、全領域に渡って、高度な医療を満遍なく提供できる診療体制を確立しております。
診断や治療にあたっては、世界の呼吸器診療を参照しながら、最新の機器や薬剤をそろえて、大学病院に相応しい先端医療を提供しております。と同時に、呼吸器外科や放射線科、リハビリテーションセンター、薬剤部、栄養部、MEセンター、院内感染対策室などとも合同カンファレンス・回診や連携診療を行っており、チーム医療を通して、多角的に包括的管理を実践し、より良い患者管理に努め、患者のQOL(生活の質)向上のために、全員一丸となって取り組んでいます。
患者数(延べ) | 外来患者数 | 13,429人 |
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入院患者数 | 7,055人 |
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