文字サイズ

086-462-1111(代表)

頭痛とは

更新日:2022/01/26

頭痛

頭痛は一般外来で最も多い症状の一つで、日常的に繰り返し起こり、他に原因となる病気のない一次性と呼ばれる頭痛と、脳卒中などの他の病気によって起こる二次性と呼ばれる頭痛などさまざまなタイプがあります。
zutsuu

緊急性の高い頭痛とは

 他の病気に伴って起こる二次性頭痛の中には緊急に治療を必要とする疾患もあり、これらを見逃さないことが重要です。一般に今までに経験したことのないような頭痛はクモ膜下出血などを突然発症し、手足のしびれや麻痺などの頭痛以外の神経症状を伴う頭痛では脳出血などの可能性があり、発熱を伴う頭痛の場合には髄膜炎や脳炎などの感染症などの可能性が考えられます。
 このような頭痛の場合には、すぐに救急外来を受診していただき、画像検査や脳脊髄液検査などを緊急に行う必要があります。

一次性頭痛とは

 一方、一次性頭痛はある程度決まった症状が持続性または反復性に起こるもので、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛を含む三叉神経・自律神経性頭痛などの頭痛が含まれます。これらの一次性頭痛にお悩みの方は非常に多く、片頭痛は人口の5~10%、緊張型頭痛は人口の約20%で認められるとの報告もあります。
 ここでは、女性に多く、日常生活や社会生活への影響が大きい片頭痛と、最も頻度の高い頭痛である緊張型頭痛について説明します。

片頭痛とは

 片頭痛は頭部の血管が拡張し、炎症を起こして痛みを生じると考えられており、頭痛の前に「前兆」と呼ばれる前触れのような症状を伴うタイプと伴わないタイプがあります。
 前兆の多くは「閃輝暗点」と呼ばれ、視野の一部に角張った歯車のようなギザギザとした形が出現する、目の前がチカチカする、一部の視野が欠けるといった症状が出現します。典型的な片頭痛の症状としては、①頭の片側が、②脈に合わせてズキズキと痛む、③日常生活に影響がある程度の頭痛で、④歩いたり階段を上るなどの軽度の運動によって強くなる、というもので、一度の発作は4~72時間持続します。
 また、しばしば吐き気を伴い、光や音などの感覚に敏感になるという特徴もあります。片頭痛そのものは直接命に関わることはありませんが、このようにかなり強い頭痛が発作的に起こるため、仕事や家事などの日常生活に支障をきたす方も多く、重度の片頭痛が日常生活にもたらす影響は末期がんと同等程度との報告もあります。

緊張型頭痛とは

 また緊張型頭痛は最も多い頭痛で、身体的、精神的なストレスが関与していると考えられており、典型的には、①頭の両側が、②締め付けられる、または圧迫されるように痛み、③仕事や家事などは続けることができる程度のことが多く、④運動などで悪化しない、という症状が見られます。
 緊張型頭痛は1ヶ月に1度程度の発症であれば生活には大きな支障はありませんが、発症頻度が増加し、慢性化すると日常生活への影響が大きくなってきます。

頭痛の治療法について

 このように頭痛にはそれぞれ特徴的な症状があり、治療法も異なります。これらの一次性頭痛に対する治療法について更に詳しく述べていきます。
zutsuu2

執筆者

部長(教授) 三原 雅史 Masahito Mihara
専門分野 神経疾患全般、神経変性疾患(パーキンソン病など)、リハビリテーション

認定医・専門医・指導医 日本内科学会認定内科医・総合内科専門医・指導医、日本神経学会認定神経内科専門医・指導医、日本リハビリテーション医学会認定リハビリテーション科専門医・指導医、日本脳卒中学会認定脳卒中専門医、日本認知症学会専門医・指導医

出身大学
大阪大学 H11.3 卒業

メディカル
インフォメーション 検索

診療科・部門で探す