命の最前線フライトナース

フライトナースの制服は白衣ではありません。
このブルーのウエアが空を飛ぶ看護師の証。
緊急を要する救命治療のために
ドクターヘリに搭乗するフライトナースは、
高度救命救急センターに勤務する看護師の一員です。

 私が看護師を目指したのは、中学生の時祖母が入院し徐々に元気がなくなる姿を見るのが怖くて、お見舞いに行くことができませんでした。その時のことがずっと心残りで、同じような思いを抱えている患者さんやご家族の力になりたいと思い、看護師を目指しました。
 救急の現場では、救命が第一とされ、治療や処置が優先されることが多いです。しかし、そういう環境であったとしても、患者さんから伝えられる言葉や表情、一つ一つを見逃すことなく、患者さんがどうしてほしいと思っているのか、患者さんのために何をすることが最善なのかを考え、行動することが、看護師である自分がその場にいる意味なのではないかと思っています。
 
 看護師をしていると、救えなかった命を目の当たりにしたり、大きな壁にぶち当たることもあります。しかし、自分が関わったことで救えた命があること、今まで通りの生活に戻っていく患者さんの姿を見られることは、看護師としてのやりがいだと感じています。

 三上看護師    三上看護師 

私に成長するきっかけを与えてくれたフライトナースという専門職

三上看護師

 2022年からフライトナースに
 三上 樹菜  看護師

 救急現場では、急な病気の発症や外傷で搬送される患者さんが多く、治療や処置が優先されがちですが、その中でも、私は患者さんの不安な気持ちに寄り添い患者さんの思いを察知した看護ができるように心掛けています。
 フライトナースになるためには看護師経験5年以上、そのうち救急看護師経験3年以上の経験を経て、必要な研修を受講し修了後にフライトナースとなりました。ドクターヘリが必要とされる現場は重症度・緊急度が高い患者さんが多く、救命のために様々な処置が必要となります。現場への出動は、医師、看護師ともに1名ずつで出動となります。現場に向かう機内では限られた情報から医師とディスカッションし治療方針や必要物品を選定します。判断を誤ると生命に影響を与える可能性もありプレッシャーのかかる環境下ではありますが、それ以上に救命できた患者さんの姿を見ることが原動力となり、フライトナースを続けています。