フライトナース
森末 可奈子
フライトナースになるまでに必要なことは?
現在、当院では日本航空医療学会フライトナース委員会で策定された3項目を含む、合計9項目をフライトナース選出基準として定めています。フライトナースになるには、看護師経験5年以上、救急看護師経験3年以上の経験が必要です。それ以外にも、知識・技術に加え、看護実践力、対人関係力、自己管理力、教育力、自己研鑽力なども求められます。これらの選出基準がクリアできたと思ったら自己申告をし、その後役職者の話し合いなどを経て、みとめられればヘリのOJT研修が開始となります。
医師の処置介助、患者さん・ご家族への身体的・精神的援助、物品管理、コミュニケーション、安全管理すべて大事なフライトナースの役割です。フライトナースというと、医師の指示に迅速にこたえ、大変な処置介助につかなくてはならないイメージが先行しますが、それはもちろんのこと、患者さん・ご家族への細やかな気配り、声掛け、援助をすることが現場に看護師が行く理由だと思っています。
フライトナースへの道は、日々の看護師としての経験の積み重ねであると思います。普段、病院内でしていないことは病院外でもできません。日々行っている看護の延長にフライトナースという仕事があると私は思っています。
苦労したことややりがいは?
私は、フライトナースを目指す最初の動機はどんなことであってもいいと思っています。しかし、憧れだけでなれるものではなく、何度も諦めようと思った事もありました。看護師としての日々の積み重ねや、一緒にヘリに乗りたいと思う先輩看護師の存在もあって、ここまで来ることが出来たのだと思います。
実際にフライトナースになって、毎日が経験と学習の連続です。大変な事やいろいろな壁にもぶつかりますが、ヘリで搬送しなければ助からなかった患者さんが回復していくことや、自分の手技や声かけなどの一つ一つが、患者さんやご家族にとって非常に重要な人生の瞬間に影響を与えていると思うと、大変責任のある仕事につかせてもらっているなと日々感じています。病院と違って、現場に看護師は一人しかいません。時には救えない命や、悲しい現実に向き合うこともありますが、このような責任重大な仕事をさせてもらえて、フライトナースになってよかったと心から思っています。
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尊敬する先輩
一緒にヘリに乗りたいと思う先輩たちがいたので、この病院で頑張れました。
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大切な仲間
尊敬する先輩と、支えてくれる同期、助けてくれる楽しい後輩たちが宝物です。
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友人と旅行
コロナ禍になるまでは長期休暇で海外に よく行っていました。
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自分の時間も大切にしています。
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リフレッシュ
LIVEに行くことも最高の楽しみです。
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心の支え
地元の友達や、家族の存在が心の支えです。
いつもありがとう。