
集中ケア認定看護師
池本 信洋
集中ケア認定看護師になるまでに必要なことは?
認定看護師教育課程(研修学校)へ入学し、既定のカリキュラムを履修する必要があります。入学資格は、看護師免許取得後、実務経験が通算5年以上で、うち3年以上は認定看護分野の実務経験があることです。
私が実際に履修したカリキュラムは、共通科目165時間、専門基礎科目105時間、専門科目165時間、学内演習60時間、実習180時間で約7か月に渡る研修でした。カリキュラム修了後は、修了試験を受け、合格することで教育課程は修了です。その後は、自施設に戻り通常業務と並行して認定審査の準備をします。そして、認定審査を受審し、合格することで晴れて集中ケア認定看護師となります。
苦労したことやりがいは?
集中ケア認定看護師は、生命の危機的状態にある患者さんやご家族に対して専門的知識や技術を用いて水準の高い看護を提供します。侵襲を受けた生体反応を患者さんの症状や表情、各種モニターや検査から得られるデータからフィジカルアセスメントを行い状態の変化をタイムリーに察知し適切なケアを提供することで重症化の予防や回復の促進を支援します。
自身の実践の他に、スタッフに対する教育も行っています。スタッフに専門的知識や技術を伝えるとともに患者さんにとってより良いケアをスタッフと考え実践することで、クリィカルケアの面白さを伝えています。
患者さんが生命の危機的状態を脱して、後方病棟へ転棟後にリハビリテーション一環として車いすや歩行器でICUを訪問して頂くことがあります。患者さんの元気な姿と、迎えるスタッフの笑顔を見ることにやりがいを感じます。
-
研修中
研修中、仲間と切磋琢磨しながら学習しました。今でも、情報交換を行いながら交流を続けています。
-
研修中に使用したテキスト
研修中に使用したテキストの一部です。
-
ICU内で卒業式
患者さんとご家族の希望が実現できるように支援しています。
-
多職種カンファレンス
多職種チームで治療や看護を検討しています。
-
家族
仕事の原動力です。