緩和ケアセンター長瀬 絹代

がん看護専門看護師
長瀬 絹代

緩和ケアセンター

がん看護専門看護師になるまでに必要なことは?

日々の看護の中で、がん患者さんのいのちを守り、暮らしを支えるために身体面だけでなく、精神面、社会面、スピリチュアル面を含めて全体的にアセスメントし、どのようにケアをするべきか考えることが必要です。患者さんがどのような状況でも、できるだけ側にいて少しでも寄り添うような気持ちを持つことも必要です。看護だけでなく色々なことに興味を持ち、本を読むことも必要と思います。
専門看護師の資格を取得するためには、看護師の経験が通算5年以上あり、3年間以上はがん看護分野の実務経験が必要です。さらに看護系大学院修士課程に進学後、修士を習得し、看護系大学院日本看護系大学協議会が定める専門看護師教育課程基準の所定の単位を取得することが必要です。私の場合、勉強は仕事とは違った大変さがありました。がん看護を知りたい、患者さんのQuality of Lifeを高める方法を考えたいという熱い思いをもち続けることも必要と思います。

資格取得で苦労したことや現在苦労していること

臨床経験を9年間積んだ後、大学、大学院で勉強をしましたが、文字や言葉で表現することが苦手で、苦労しました。勉強中は先生に支えられ同期同士で励まし合いながら一緒に徹夜をしたこともありました。大学院を修了した時は、とても達成感があると同時に頑張る大切さを学びました。がん看護専門看護師になるまでは、患者さんに何もできなかったという思いを持つことも多くよく落ち込んでいました。がん看護専門看護師になるための勉強をして、少しずつ客観的に患者さんをとらえ、理論立てて考えケアを行うようになり落ち込むことが減りました。しかし、今でも患者さんの抱える複雑な問題の解決に悩む毎日です。私にとって文字や言葉で表現することは難しく、できるだけ自分の考えや行ったことを他者に伝えるよう努力しています。

  • 看護系大学大学院を卒業

    看護系大学大学院を卒業

    授業のプレゼンテーションの準備、病院実習、修士論文作成など同期と助け合って過ごしました。

  • 病棟で勤務

    病棟で勤務

    患者さんの複雑な問題に対して丁寧な対応に努めています。病棟看護師から相談を受けたり、病棟看護師と共に看護の大切さを学びんでいます。

  • がん看護専門看護師の資格を取得

    がん看護専門看護師の資格を取得

    病棟で勤務しながら、専門看護師の認定試験の準備のため大学で先輩のアドバイスを頂き、受験しました。

  • 緩和ケアチームの一員として勤務

    緩和ケアチームの一員として勤務

    週に一回、緩和ケアチームの回診に携わっています。

  • 学会や研修会への参加

    学会や研修会への参加

    がんに関する色々な学会や研修に参加し、自己研鑽を行っています。

  • 旅行を楽しむ

    旅行を楽しむ

    時間を見つけて旅行に行き、リフレッシュしています。