後期臨床研修
各科専門医プログラム
病院病理部 川崎医科大学 病理学1川崎医科大学 病理学2(森谷教授)
2024年度に専門研修を開始する予定の研修医は下記をご覧ください。
プログラムの特色と研修医へのメッセージ
特色
- 病理解剖体数、外科病理検体数、細胞診検体数、迅速診断検体数が多いので、病理専門医資格に必要な症例数を短期間で経験できます。
- 検体は全臨床科から提出されるので症例の内容が多様であり、各々の臓器について万遍なく経験できます。
- スタッフは全て診断病理を専門としており、臓器ごとのスペシャリストがいますので、症例ごとに高い専門性を有した指導を受けることができます。
- スタッフ全員が、病院病理部での毎朝のカンファレンスで、全ての症例を検討するので、質の高い診断・教育が可能です。
- 各スタッフによる教育コースが充実しています。
- 病理診断に必要な免疫染色のための抗体を300種類以上揃えており、客観的な診断能力も身に付きます。
- 診断病理に必要な最新の設備が整っています。
- 希望者は、海外の有名雑誌に掲載できる高度な研究も可能です。
研修医の皆さんへ
病理医は絶対的に少ないので希少価値が高く、就職に困ることはありません。当部は、皆さんに診断病理の基礎をみっちりと教え、均整のとれた病理医として育てる自信があります。是非一度見学においでください。
研修プログラム
病理解剖については、標準的な剖検法と諸臓器の肉眼所見の取り方を学び、肉眼検討会、剖検会、Brain cutting、臨床病理検討会(CPC)に参加、報告書を作成します。外科病理については、指導医とともに標本の切り出しを行い、作製した組織標本を正しく診断し、次いで取扱い規約に則した診断レポートを作成した後に指導医のチェックを受けます。術中迅速標本を指導医とともに観察し、素早く診断を付ける技術を身に付けます。臓器のマクロ、ミクロの写真を撮り、臨床病理カンファレンスではPCを用いたプレゼンテーションを行えるようにします。また、免疫組織化学的診断法、細胞診、電子顕微鏡の基礎を学びます。
研修実績
これまでに当部から多数の病理医が育ち、米国留学を経験した後、全国の大学病院・大病院・検査センターで、所長・部長(教授)として活躍しています。
取得できる資格、経験できる症例、手技など
死体解剖資格(2年目)、病理専門医(4年目)、細胞診専門医(5年目)が取得できます。
平成30年の実績は
- 病理解剖 35体/年
- 外科病理検体数 14,209/年
- 細胞診検体数 9,269/年
- 迅速診断検体数 458/年
であり、万遍なく多数の症例が経験できます。他の施設に比較して多い症例は、乳腺、骨髄・リンパ節、消化管領域です。