後期臨床研修

理念と特色

理念

川崎医科大学附属病院後期研修プログラムでは、初期臨床研修を修了した研修医に各分野の専門的知識と技術を習得させ、将来の我が国の地域医療や先進医療において指導的役割を担うことのできる人材を育成します。

特色

川崎医科大学附属病院の専門医制度への対応について

平成29年度から開始予定であった日本専門医機構による新専門医制度の実施は1年先送りとなり、平成29年度は各学会主導でのプログラムの運用となります。

川崎医科大学附属病院では新専門医制度に対応すべく、基本領域すべてで基幹型プログラムを作成し、準備をすすめてきました。

今回、学会主導での運用という決定になりましたが、川崎医科大学附属病院では従来から各学会が定める専門医養成のための研修内容に基づいた専門研修(後期臨床研修)を行っており、最短期間で資格取得ができる指導体制が整っています。

将来的にどのように制度が変わった場合でも、川崎医科大学附属病院では、基本領域、subspecialty領域について専門医資格取得のための継続的研修が可能です。

川崎医科大学附属病院は後期臨床研修においても先駆者です

昭和48年12月の病院設立当初から、レジデント教育委員会を立ち上げ、初期臨床研修(研修医)と後期臨床研修(シニアレジデント)の一貫した卒後教育を実践してきました。

開院時より「臨床に強い」医師を全国から選抜し、全臨床分野を網羅しているため、どの分野にも質量ともに充実した指導医層を配し、若手医師の育成にあたってきた実績があります。

多様なキャリアパスから選択が可能です

後期臨床研修期間中に、希望者は海外留学や大学院に進学することができます。
海外留学や学位取得ののち、再び後期臨床研修を継続することも可能です。
さらに、十分な研修実績を示した医師はチーフレジデント(最長5年間)あるいは講師等の大学教員になる道も開かれています。

また、女性医師が出産、育児を経ても継続的にキャリアを積み重ねていけるようにサポートします。

科横断的な後期臨床研修プログラムを用意しました

2年間の初期臨床研修を修了した後も、さらに複数科での広範な研修を継続して希望する先生には、どの教室にも所属しない科横断的特別プログラムとして、複数科自由設計プログラムがあります。
複数の希望科を希望期間組み合わせることにより、オーダーメードの後期臨床研修プログラムを作ることが可能です。

Subspecialty領域の専門医用プログラムには、感染症専門医プログラム、臨床腫瘍医プログラムがあります。感染症専門医プログラムでは、あらゆる臓器の感染症に精通した感染症専門医の取得を、臨床腫瘍医プログラムでは、がん薬物療法専門医の取得を目的として、自由に診療科を選択することができます。

これらのプログラムを通して、私たちは研修医のキャリアアップを応援しています。