後期臨床研修

各科専門医プログラム

心療科

2024年度に専門研修を開始する予定の研修医は下記をご覧ください。

  • 医師(専攻医)は当専門研修プログラムへの採用後、研修施設群のいずれかの施設と雇用契約を結ぶこととなります。
  • 本専門研修プログラムは、日本精神神経学会による一次審査を通過したものであり、今後日本専門医機構による二次審査を踏まえて修正・変更があることを予めご承知おきください。

プログラムの特色と研修医へのメッセージ

特色

精神科においては、あらゆる種類の精神疾患を経験することができますが、特に児童・思春期症例が豊富です。大学病院精神科であることから、身体疾患合併症例に対しても他科と協力しつつ治療経験をつむことができます。また、緩和ケアチームに参加し、緩和医療における精神科の役割を経験できます。川崎医科大学附属病院の研修の特徴は、精神療法の研修が充実していることです。力動的精神療法(精神分析的精神療法)や認知行動療法などの体系的な精神療法の研修が受けられることはもちろんですが、精神療法の基礎であり根幹であり最も実践的である支持的精神療法を十分習得できます。

研修医の皆さんへ

学生時代から精神科志望の人も、卒後研修の中で精神科に興味を持った人も、精神療法に全く興味なく精神科を志望する人はいないと思います。多くの大学の精神科では生物学的な研究が優先され、精神科臨床や精神療法の人はともすれば日陰者です。当科は生物学的な脳科学研究者を目指す人には向かないかもしれませんが、精神科臨床や精神療法に興味を持つ人にはお勧めです。

研修プログラム

精神科1年目は原則川崎医科大学附属病院で指導医の指導のもと、入院患者数名を受け持ち、OJT(On the Job Training)や症例検討会、臨床講義、カンファレンスなどを通じて、診断、薬物療法、修正型電気けいれん療法、精神療法、チーム医療、ソーシャルワークなどの精神科医としての基本的なスキルを身に付けていきます。そして、遅くても精神科2年目頃には外来診療も指導医の指導のもと担当できるような実力をつけるようにします。2年目には、精神科救急輪番制を担当している単科精神科病院で研修を行い、精神科専門医あるいは精神保健指定医の申請に必要な症例を経験します。3年目は、本人が将来専攻したい分野の指導が受けられる施設での研修を行います。上記はローテーションモデルですので、そのほかの選択肢もあります。
希望する病院のポストに空きがあれば、研修する病院の選定については専攻医本人の希望が最優先されます。

研修実績

国立大学に比べたら小さな科ですが、現在1年目の先生が2名、2年目の先生が3名、4年目の先生が3名(内、1名は川崎医科大学総合医療センター)研修しています。大学院生は現在1名です。

取得できる資格、経験できる症例、手技など

大学での症例と単科精神科病院での症例を合わせ、研修修了の翌年には精神科専門医と精神保健指定医を取得するよう目指します。