後期臨床研修

各科専門医プログラム

脳神経内科 川崎医科大学 神経内科学教室

2024年度に専門研修を開始する予定の研修医は下記をご覧ください。

プログラムの特色と研修医へのメッセージ

特色

当科は中枢神経系、末梢神経系、骨格筋にわたる幅広い器質的疾患を扱う診療科です。高齢化を迎えて、脳卒中、アルツハイマー病やパーキンソン病などの変性疾患は増加傾向にあります。また、分子生物学を中心とした生命科学研究の爆発的な進歩により、多くの神経難病が治療可能な時代を迎えつつあり、神経内科専門医のニーズはますます高まっています。これからの神経内科診療を担う高い臨床能力を有する神経内科専門医になるため、年間入院患者300人、外来患者15,000人を超える豊富でかつ多彩な臨床例を通じた研修と脳卒中科と連携したオールラウンドな臨床能力を養成するプログラムが組まれています。

研修医の皆さんへ

脳神経内科は、脳卒中やてんかん等の神経救急疾患からALSやパーキンソン病等の神経難病まで多様な疾患が対象となり、急性期から慢性期・生活期まで幅広い分野で需要が高まっています。当科では研修を通じて内科医として全身管理ができる総合的な臨床能力を身に付けた上に、幅広くかつ深く神経疾患を診ることができる脳神経内科専門医の育成を目指しています。神経症候学の修得の上に、電気生理診断、画像診断、病理診断などの能力を磨きあげ、患者さんから信頼されかつ自身の能力に誇りを持てるような神経内科医を目指して、共に勉強しましょう。

研修プログラム

当科では、日本内科学会専攻医研修プログラムに基づき、内科専門研修と連動したサブスペシャルティ研修を行うことで、最短卒後5年で内科専門医を、卒後6年で脳神経内科専門医取得が可能です。内科研修と並行して、脳神経内科診療の基本的知識および技能を幅広く効率的に研修することができるよう、脳卒中科と合同で4年間の研修計画を策定しています。基本的な研修プランとしては、内科と並行しての研修を3年間(他施設での研修含む)行い内科専門医修得後、脳神経内科専攻としての研修を1年間行う予定としています。研修中の一定期間は脳卒中科として研修を行い、血管エコー、脳血管造影などの手技も含めた基本的な技能の習得を行います。希望に応じて、脳神経外科、リハビリテーション科など関連他科での研修や神経生理学、神経病理学などの集中研修の期間を設けることも可能です。
シニアレジデントとしては最長6年間、さらに5年間、チーフレジデントとして研修医・レジデントの指導に当たることができます。また、大学院進学については、シニアレジデント研修開始時点以降であれば、いつでも可能で、臨床研修と並行しての研究・学位取得もできます。

研修実績

当科における後期臨床研修(シニアレジデント)プログラム修了者は、全員が日本神経学会認定神経内科専門医の資格を取得しています。

後期臨床研修3年終了後から大学院への進学も可能です。海外への留学も積極的に推奨しており、アラバマ大学医学部、アイオワ大学医学部、ベイラー医科大学などとのつながりを有しています。

取得できる資格、経験できる症例、手技など

全身管理ができる内科医としての総合能力の上に、頭痛、しびれ、めまい、ふるえなどのcommonな症状から神経変性疾患、神経感染症、まれな遺伝性神経筋疾患まで対応できるオールラウンドな臨床能力の修得を目標としています。具体的には日本神経学会の卒後研修到達目標を達成できるよう、脳卒中、電気生理検査、神経病理、神経心理、神経遺伝学などの研修プログラムが組まれています。

以下の専門医資格の取得が可能です。
  • 日本内科学会専門医(卒後5年目終了後)
  • 日本神経学会神経内科専門医(卒後6年目終了後)
  • 日本脳卒中学会脳卒中専門医
  • 日本認知症学会認知症専門医
  • 日本頭痛学会頭痛専門医
  • 日本臨床神経生理学会専門医