ドクターヘリ運航20周年記念誌
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5ドクターヘリ運航20周年記念誌ドクターヘリ運航20周年記念誌この度、岡山県ドクターヘリの運航開始から20年の節目を迎えることができました。この間、岡山県ドクターヘリの発展のためにご尽力いただき、支えてくださった岡山県、セントラルヘリコプターサービス株式会社、学校法人川崎学園、川崎医科大学附属病院の関係者の皆様、さらには日頃の運航にご協力いただいている岡山県内外の病院関係者、消防関係者、臨時着陸場の管理者の皆様に、スタッフを代表し、心より感謝を申し上げます。また、今はドクターヘリ運航から離れられた多くのフライトドクター、フライトナース、運航関係者の方々とも、無事この日を迎えられましたことを共に喜びたいと思います。振り返れば私は2007年に当院に赴任し、フライトドクターとして活動を始め、今年で15年目となります。もちろん、全国にいるレジェンドには及びませんが、気がつけばおそらく全国でも屈指のフライト年数になり、フライト件数も700件を超えました。私が赴任した当時には、全国で11機しか運航していなかったドクターヘリも、ほぼ全国に配備されるまでに普及し、マスメディアの影響もあって知らない人はいない、現代の医療には欠かせないツールと成長しました。さらに配備が進む地域もあるとは思いますが、運航開始から20年を経て、ドクターヘリの「普及」のフェーズは基本的に終了したと考えています。これからも、安全運航が最優先であることに変わりはありませんが、引き続き消防機関、消防防災ヘリ、他県ドクターヘリと連携し、有効な運用方法を模索し、一人でも多くの患者さんの救命に寄与することが、我々の勤めだと思っています。この度、救急医学教室の主任教授を拝命し、あと18年もの間、ドクターヘリの運航に関わるチャンスをいただくことができました。高度救命救急センター・救急科一丸となって、ドクターヘリによる病院前救急診療に取り組んで参ります。何卒、引き続きのご協力、ご指導を賜ります様、お願い申し上げます。川崎医科大学附属病院救急科 部長椎野 泰和次の20年にむけて

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