ドクターヘリ運航20周年記念誌
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3ドクターヘリ運航20周年記念誌ドクターヘリ運航20周年記念誌2001年4月1日、日本で最初のドクターヘリは川崎医科大学附属病院にて運航を開始しました。運航20 周年を迎え、出動回数は 8,000 回を超えました。その間、無事故で運航することができたのは関係者の皆様のご尽力の賜物とお礼を申し上げます。また、今日までドクターヘリの運航を無事故で継続し、多くの患者さんを救命できたことは、地域住民の皆様、とりわけ近隣住民の皆様が離発着時の騒音や一時的な交通規制等に特段のご理解ご協力をいただいたものと深く感謝いたします。過去に遡ると川崎医科大学にて 1977 年に全国初の救急医学講座を開設し、附属病院では1979年に救命救急センターを開設しました。救命救急という使命のもと、患者搬送の時間短縮による救命率向上を目指してドクターヘリを導入し、現在、全国の救命率は救急車搬送に比べ約3割向上したと言われています。「空飛ぶ救命室」と呼ばれるドクターヘリは患者搬送時間を短縮させるだけでなく、救急医療に精通した医師・看護師を現場まで短時間で運ぶことにより、適切な処置の早期開始や救急現場から搬送先医療機関への迅速な情報伝達と搬送で地域医療に貢献しています。また、運航開始から 20 年の節目に、念願であった格納庫が竣工したことで、より安定した運航が可能になります。これからも安全運航を継続し、一人でも多くの救命に努めてまいります。学校法人 川崎学園理事長川嵜 誠治ご挨拶 ドクターヘリ運航20周年を迎えて

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