❶❷❹❸❻❼❺前方後方16ドクターヘリ運航20周年記念誌ヘリコプターの前部座席には、パイロット(①)と整備士(②)が乗り込みます。パイロットらの座席に背を向けるように座席が2つあり、そこにフライトドクターが着席(③④)。フライトナースはストレッチャー(⑤)の横にある座席に座ります(⑥)。フライトナースの隣には患者の付き添いが同乗する場合の座席(⑦)もあります。すべての座席にはヘッドセットが用意されていて、フライト中はこれを使って消防・医療無線で消防本部指令室や搬送先の医療機関とやりとりをします。天井には航空無線と消防無線・医療無線を切り替えるオーディオセレクターがあります。傷病者を乗せたストレッチャーは、後部側のハッチを開けて機内に運び入れます。ヘリの機内は狭く、医療機器があちこちに配置されているため、フライトドクターやフライトナースの座れるスペースはほんのわずかです。搬送中は騒音も大きく、気象条件によっては揺れることも。そのため、機内での治療は難しく、必要な治療は救急車内で行い、安定させた上で患者はストレッチャーで機内へ。フライトドクターやフライトナースはモニター監視や輸液管理をしたり、消防無線と医療無線で消防本部指令室や搬送先の医療機関とのやりとりなどをしながら搬送します。命を救う現場、ドクターヘリの機内ドクターヘリについて ドクターヘリを知るー機内
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