ドクターヘリ運航20周年記念誌
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13ドクターヘリ運航20周年記念誌セントラルヘリコプターサービス株式会社山﨑 学セントラルヘリコプターサービス株式会社磯 智博運航開始当初はCSも、体育館の一室で操縦士や整備士と共に備え待機しておりました。現在は医療者との連携がよりスムーズとなる救急外来の隣接部屋で従事し、ホットラインが鳴った瞬間一気に緊張が高まる事は今も昔も変わりません。今後も安全第一を前提とし、冷静最速の対応に努めて参ります。運航開始当初は消防・医事無線機も無く、ストレッチャーも現在の折り畳み出来る脚付きのものではなく特注の担架を使用しておりました。先人の方々の多大なる努力と創意工夫で現在のシステムが作り上げられました。また、今春には待望の格納庫も運用開始されます。更なる安定した運航へ前進するものと祈念いたします。ドクターヘリ運航20周年記念誌整備士ヘリが安全に飛行できるよう機体を保守点検するだけでなく、出動したときは現場の消防隊と無線で連絡をとりあい、ランデブーポイントに降りる手配をします。また、ドクターヘリのストレッチャーを操作するなどして、フライトドクターやフライトナースをサポートします。CS(Communication Specialist)「通信の専門家」を意味するCS(Communication Specialist)。ドクターヘリの出動コールを当日のクルーに伝えたあとは、消防本部指令室とやりとりをしてランデブーポイントを調整し、ドクターヘリの動きを見守る専用の管制官で、ドクターヘリの「扇の要」の役割を担います。

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