更新:平成30年2月6日

血液検査室

末梢血液検査

末梢血液検査

末梢血液検査は貧血や感染症、肝・腎疾患、悪性腫瘍、膠原病など様々な全身性疾患のスクリーニング検査として重要です。また白血病、出血傾向などの血液疾患の診断や病態解析、治療効果の判定に必要な検査です。
当検査室では血液分析装置を用いて短時間で血球算定(赤血球・白血球・血小板の数、ヘモグロビン濃度、ヘマトクリット値などの測定)と白血球分類の検査を行い、外来の至急検査、診察前検査に対応しています。

形態学的検査

形態学的検査

末梢血液検査結果に数的・質的異常が認められた場合、血液をスライドガラスに塗抹し染色した血液標本を作製し、顕微鏡で血液細胞の形態の観察、分類を行います。血球の割合や異常細胞の有無を調べることで、病態の把握や白血病などの血液疾患の診断に役立ちます。また末梢血液像に異常があり、原因が骨髄にあると考えられる場合骨髄検査を行います。採取した骨髄液を用いて細胞数の算定、骨髄塗末標本を作り顕微鏡で細胞の形態観察と分類を行います。血液疾患の診断や治療法の選択・治療効果の判定に重要な検査です。

凝固・線溶検査

凝固線溶検査

血液が凝固しにくい出血性疾患や、血栓ができやすい血栓性疾患の検査を行っています。プロトロンビン時間はワーファリンなど経口抗凝固薬療法の経過観察や、肝疾患の進行程度の診断に用いられる項目です。
また抗血小板療法の指標として、血小板の働きを調べる血小板凝集能検査を行っています。

フローサイトメトリー

フローサイトメトリー

細胞の表面や細胞内部に発現している抗原に特異的に結合する蛍光色素で光らせ、その蛍光色素の発光強度をフローサイトメーターで測定し、細胞の種類を同定します。
白血病などの血液疾患の診断、移植治療やHIVなどの免疫疾患で非常に重要な検査となっています。