更新:2021年4月1日

超音波検査


超音波(エコー)検査

超音波検査とは通常、人が聞くことのできない高い音を使って体の病気を調べる検査です。観察したい部位に専用のゼリーを塗り、プローブと呼ばれる器具を当てて検査します。超音波は臓器の境界で反射する性質があります。この性質を利用して反射してくる音を映像化します。この検査は放射線被曝や痛みも無く安全な検査です。

腹部超音波検査

肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、脾臓、膀胱、前立腺、子宮、卵巣、胃、大腸などお腹の中にあるほぼ全ての臓器を調べることができます。無症状から発熱、腹痛、食欲不振、体重減少など様々な症状の方の原因を探す検査として有用です。(所要時間10~30分)

甲状腺超音波検査

甲状腺はのどぼとけの下にある臓器で新陳代謝をコントロールするホルモンを分泌しています。この検査は甲状腺の大きさや形、炎症や腫瘍の有無を調べます。(所要時間10~20分)

頚動脈超音波検査

頚動脈は脳に血液を送る大切な血管です。動脈硬化によって厚くなった血管の壁やこびりついたプラーク(コレステロールのかたまり)などを確認することができます。また全身の動脈硬化の指標となる検査です。(所要時間10~20分)

乳腺超音波検査

乳腺内の腫瘍や乳管拡張などの変化を観察します。マンモグラフィーと違い、妊娠中の方も検査でき、痛みもありません。(所要時間10~30分)

関節超音波検査

主に関節リウマチや痛風の診断に有用です。手の指など小さな関節から肩や膝など比較的大きな関節までいろいろな関節を検査します。骨の変形が無いか、水がたまっていないか、関節や腱に炎症が無いかを評価します。(所要時間10~40分)

体表超音波検査

皮膚や皮膚の下のできものを観察します。また首などのリンパ節に炎症がおこり痛みや腫れがみられる場合にリンパ節の様子を調べる時にも有用です。(所要時間10~20分)

下肢静脈超音波検査

肺塞栓症の原因である血栓(血液のかたまり)が血管の中にできていないか調べます。また、下肢静脈瘤(血管がこぶのように膨らんだ状態)の検査にも有用です。(所要時間10~20分)

下肢動脈超音波検査

足の動脈の流れが悪くなると、最初はだるさ、しびれ、悪化すると足先が赤紫色になったり、冷えて痛みが出ます。この検査では動脈硬化の程度や詰まったり、細くなっている範囲を調べます。(所要時間10~30分)

シャント超音波検査

透析患者さんにとってシャントはとても大切です。しかし長年使用していると不具合もでてきます。この検査ではシャントが詰まっていないか、細くなっていないか、感染を起こしていなかなどを評価します。(所要時間10~20分)