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骨粗鬆症の治療・予防について

当院で行っている椎体骨折スクリーニング

「骨折=痛い」と考えている方が多いですが、椎体骨折(背骨の圧迫骨折)は
いつのまにか骨折といわれ、痛くないこともしばしばです。70歳以上の女性に
対して単純X線を撮影すると4人に1人骨折が見つかります。

当院では体幹部(胸部・腹部)CT検査を受けた60歳以上の女性に対して
骨折スクリーニングを行っています。ここ3年間における体幹CT検査はのべ8490件で、
うち椎体骨折を1279名に認めました。骨折の原因を考慮する必要がありますが、
ほとんどの方が、骨粗鬆症と診断されると考えます。
可能な範囲で患者さん本人や主治医の先生に連絡し、骨粗鬆症治療開始を提示しています。

骨粗鬆症の治療

骨代謝は骨を形成する骨芽細胞と骨を吸収する破骨細胞が担っています。
原発性骨粗鬆症は破骨細胞の働きに対して骨芽細胞の働きが劣っている状態です。
すなわち、吸収される量に形成する量が追いつかず、結果、骨が減ってしまいます。
骨粗鬆症治療薬は骨芽細胞の働きを活発にする骨形成促進薬と破骨細胞の働きを抑える骨吸収抑制薬に分類できます。

骨代謝    骨粗鬆症_治療薬

患者さんそれぞれにあった薬剤の選択が必要です。
また、薬剤を使う順番や患者さんによっては、使ってはいけない薬剤などもあり注意が必要です。

転倒予防について


転倒しても骨が折れないようにするために骨粗鬆症治療が行われます。
発想の転換をしてみましょう。
たとえ骨が弱くても転倒自体を予防すれば骨折の可能性を下げることができます。
このように骨粗鬆症の治療と同時に転倒予防を行うことで骨折を更に予防する事が可能なのです。

筋力増強、バランス・歩行・柔軟訓練


転倒の予防には転倒しない体をつくることが重要で、筋力増強やバランス・歩行・柔軟訓練など
があります。
骨粗鬆症_転倒予防

服薬・食事指導


服薬としては血糖や血圧の薬、睡眠薬などで何らかの原因で薬が効きすぎると転倒の原因となります。
食事はビタミンD とカルシウムの摂取を心がけましょう。骨粗鬆症_食事

環境整備、行動変容


環境整備、行動様式は、部屋を明るくしたり、床に物を置かないようにしたり、
カーペットを固定したり工夫をする事です。
転倒しない体と転倒の原因を排除した環境作りが大切です。
当院の患者図書室にパンフレットがありますので、興味のある方はご覧ください。

骨粗鬆症_環境

 
K-style vol.56 2018秋号より
K-style56

執筆者

医長(講師) 大成 和寛 Kazuhiro Ohnaru
専門分野 骨粗鬆症、整形外科一般

認定医・専門医・指導医 日本整形外科学会認定整形外科専門医、日本骨粗鬆症学会認定医

出身大学
川崎医科大学 H13.3 卒業

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