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骨粗鬆症について

骨粗鬆症とはどんな病気か

骨粗鬆症とは、長年の生活習慣などによって骨の量が減ってスカスカになり、
骨折をおこしやすくなっている状態、もしくは骨折をおこしてしまった状態のことを言います。
骨粗鬆症という名前は難しくて舌を噛みそうな名前ですが、
「粗」と「鬆」のどちらも粗くて隙間が空いているという意味で、
骨の中に孔がたくさん空いた状態ということです。

私たちの骨は20歳頃までに最大値になり、それ以降は年とともに少しずつ減っていきますので、
骨量の減少自体は生理的現象とも言えます。
ところが、成長期に十分な骨量が得られなかった場合や、中高年以降に骨量の減少が
早めに進む場合は、家の中での転倒、更には椅子から起き上がる程度の動作で
骨折してしまうようになり、骨粗鬆症という病名がつきます。

骨粗鬆症アイコン

どうして骨粗鬆症が問題になるのか

骨粗鬆症は昔からよくみられた病気で、決して新しい病気でも珍しい病気でもありません。
昭和の頃までは、骨粗鬆症は正常な老化過程の比較的重要性の低い現象で、
予防や治療によってそれを食い止めることは難しい、と考える医師が大半でした。
それが最近になって注目を集めるようになったのは、骨の量を正確に測定できるように
なったことや効果的な治療薬が開発されてきたこと、そして、
人びとが長生きをするようになったことが関係しています。

日本は平成19年に世界でいち早く超高齢社会へと突入し、
今後も高齢者率は高くなると予測されています。
高齢者の多い社会では、お年寄りのQOL(生活の質)の維持が社会的にも重要な課題となります。
せっかく長生きをしても、寝たきりでは何にもなりません。
元気に体を動かし、生き生きとした生活を送ることを誰しも望みます。
そのためには骨粗鬆症にならないようにすることが大切になってきます。

骨粗鬆症による骨折は、脳卒中、認知症、老衰に次ぐ寝たきりの原因であり、
高齢社会が抱える問題の1つとなっています。

骨粗鬆症グラフ

どんな人が骨粗鬆症になりやすいのか


年を重ねることにより、どんな人でも骨の量は減ってきます。
ところが誰もが同じように減っていくのではありません。
減りやすい体質や、生活習慣が関係していますので、個人差が出てきます。
まず、骨粗鬆症は女性に多くみられる病気です。
これは女性の方がもともと骨が細いうえに、閉経によって骨をつくるもとになる
女性ホルモンの分泌が減るためです。卵巣などの手術で人工的に閉経になっても同じです。

骨粗鬆症のリスク因子には以下のようなものがあります。

1.遺伝に関係するもの(痩せ型、家族歴)

2.生活習慣に関係するもの(偏食、運動不足、アルコール・コーヒーの多飲、喫煙、日光照射不足)
3.病気に関係するもの(胃切除、糖尿病、甲状腺機能亢進症、原発性副甲状腺機能亢進症、
腎不全、ステロイド剤(グルココルチコイド剤)の服用) などです。

これらの中には避けられないものもありますが、できるだけリスク因子を
減らしていくように心がけることが骨粗鬆症の予防に大切です。

骨粗鬆症チェックリスト

 
K-style vol.56 2018秋号より
K-style56

執筆者

部長(教授) 曽根 照喜 Teruki Sone
専門分野 総合画像診断、核医学全般、骨粗鬆症

認定医・専門医・指導医 日本医学放射線学会放射線診断専門医・研修指導医、日本核医学会核医学専門医、日本核医学会PET核医学認定医、日本骨粗鬆症学会認定医

出身大学
京都大学 S58.3 卒業

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