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うつ病

更新日:2017/04/01

うつ病は心の風邪?

風邪は誰もがかかるものです。同じように、うつ病は誰でもなることが
わかってきました。「うつ病は心が弱い人がなる特別な病気ではないか」
とか「うつ病になったのは本人が悪いからだ」といわれることもありますが、それは誤解です。
また、うつ病で病院にかかるのはなかなか勇気のいることも多いと思いますが、
「心の風邪」と思えば早めに受診して相談しようという気持ちになるでしょう。

ただ、うつ病は風邪のように安静にしていれば数日で治るものではありません。
「自分が皆に迷惑をかけている」とか「自分はダメな人間だ」と悲観的に思い込みやすく、
時には「いっそのこと自分なんかいない方がいい」という考えさえ浮かんでくることもあります。

つまり、風邪のように誰でもなる病気ですが、風邪のような軽さではなく、
じっくりと治していかなければならない病気なのです。


「その辛さはうつ病?」

だれでも悲しいできごとがあれば気分が落ち込みますし、寝られなくなったり、
食事が摂れなくなったりしますが、これは自然な反応であり、うつ病ではありません。

悲しいできごとの程度によって落ち込みの深さや期間に差があるものの、
ほとんどは時間とともに元気になっていきます。その中のわずかな人がうつ病に進んでいきます。

うつ病で重要な症状は「憂うつで、億劫な気持ち」
「元気な時なら楽しめたものが楽しめない」ことが、一日中、毎日続くことです。
うつ病の症状はこのような「気分」だけでなく、思考力・集中力が落ちる、意欲・活力が落ちる、
といった症状も毎日続きます。

もし、自分や家族にこのような症状が続き、なかなか良くならない場合は、
かかりつけの医院や、心療科、精神科に是非ご相談ください。

うつ病

ストレスとの付き合い方

日常生活にストレスはつきものです。ストレスに耐える力(ストレス耐性)は
人によって違いますが、その限界を超えるような状態が続くと、
だれでもうつ病になります。

自分のストレスの溜まり具合を意識し、それが限界を超えないように
対処することが大切です。うつ病になる前のサインとして、疲れが取れない、
休みの日に気分転換ができない、疲れているのに眠れないといった
症状が出現しますが、これらはストレス対処が不十分な状態と考えられます。


「普段の生活の中でできるストレス対処法」

悩みや心配ごとを誰かに話して、「話を聞いてもらえた」
「辛さを分かってもらえた」と感じることは、ストレスを和らげる効果があります。
「こんな話をしたらおかしいと思われるかも」「迷惑をかけたくない」と感じて、
話ができないと思われる人もいらっしゃるでしょう。

ですが、そもそも誰もがストレスを抱えて生きているのですから、
悩みや心配ごとを相談することは”お互い様“と言えます。

自分が相談されたら話を聞く、自分がつらい時には話を聞いてもらう、
そういった人間関係こそがうつ病を予防するのに大切です。

また短期間で解決できない問題や、遠い将来の問題などを考え悩み続ける
ことは、ストレスを増やします。気分転換や運動、楽しみを持つなど、
心配ごとから離れて他のことに集中することもストレス対処には大切です。


K-style vol.50 2017春号より
no.50

執筆者

医長(講師) 北村 直也 Naoya Kitamura
専門分野 臨床精神医学

認定医・専門医・指導医 精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医・指導医、日本認知症学会専門医・指導医

出身大学
岡山大学 H10.3 卒業

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