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感染症

更新日:2017/01/01

妊婦さんはリンゴ病に注意!

妊婦さんがリンゴ病(伝染性紅斑)に注意が必要なことはご存知でしょうか。
日本では、4〜6年おきにリンゴ病の流行を繰り返しており、
昨年から今年にかけて流行しています。
近所の子供で流行していることをお聞きになったこともあるのではないでしょうか。

この病気は頬にリンゴのような発疹が出現することから「リンゴ病」と呼ばれています。
一般健康小児では、ほとんど発熱することもなく、軽症で合併症もほとんどありません。
発疹時感染力もないため、出席停止にもなりません。
しかし、重症な合併症として遺伝性球状赤血球症などでは、
輸血が必要なくらいの急激な貧血を起こします。
また、妊婦さんでは胎児水腫、流産や死産となることがあります。

欧米の妊婦感染例2090例のまとめでは、その頻度は流死産による
胎児死亡8.6%(妊娠19〜20週以下13%、21週以上0.5%)、
胎児水腫は2.9%と報告されています。
特に妊娠初期はその頻度の高いことが分かっています。

我が国で平成23年に実施された調査(全国総分娩数の75%をカバー)でも、
流産35例、死産14例、中絶3例が判明しました。
この合計52例は、同時に調査された5種類(トキソプラズマ、梅毒、風疹、サイトメガロウイルス、
単純ヘルペスウイルス)の母子感染症の中で最も頻度が高く、
平成25年の風疹流行から発生した先天性風疹症候群41例を超えていました。

我が国で平成23年570例の妊婦の伝染性紅斑例があったと推定され、
流行時妊婦感染例が決して少なくないと思われます。

インフルエンザに気をつけましょう

基本は、標準予防策に加えて飛沫感染予防策です。
マスク、手洗い、咳エチケットで感染を予防しましょう。

       インフルエンザ

●マスクについて●

マスクの効果
・ほこりや病原体の吸入を少なくできる
・手についた病原体が鼻・口へ取り込まれるのを少なくできる

注意点
・マスク着用時は鼻・口・下顎をきちんと覆い、
 マスクのプリーツを調整し、顔面との隙間を小さくする
・マスクを外す時は両手で耳ゴムを持ち、
 取り外しマスクの表面は触らずに破棄する


●咳エチケット●

咳エチケットで感染拡大を防止!
・マスクをつける
・咳をするときには人に顔を向けない
・使用したティッシュはすぐに捨てる


K-style vol.49 2017新年号より
no.49

執筆者

部長(教授) 寺田 喜平 Kihei Terada
専門分野 感染症、免疫不全、予防接種

認定医・専門医・指導医 日本小児科学会小児科専門医・指導医、日本感染症学会感染症専門医・指導医・認定ICD、日本化学療法学会抗菌化学療法指導医、日本小児感染症学会暫定指導医、臨床研修指導医

出身大学
川崎医科大学 S53.3 卒業

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