川崎医大附属病院 50周年記念誌
69/94

1201008060402002022年後半からのオミクロン株流行に伴い、最大数の入院患者を受け入れ、職員の休職者数は、ピーク時には100人前後にまで達した。 当院では、2021年3月に国を挙げて始まった新型コロナワクチンの接種について、病院を挙げて体制を整え実施した。病院職員だけでなく、川崎学園全体の教職員・学生や地域住民が安心して接種できるよう、正しい情報提供を行い、急変時の対応も含め安全管理を徹底し、約一年の間に延べ64,000回の接種を実施した。 また、地元・倉敷市と協力して、会場とスタッフを提供し、いち早く集団接種を実施し、地域住民の健康と安全を守ることに尽力した。期 間2021年3月11日〜8月末医療従事者への優先接種2021年6・7月の日曜(計6日間)2021年7月9日〜11月2日職域接種2021年12月〜2022年2月〜研究代表者:中野貴司(川崎医科大学小児科学教授、現・当院小児科部長)臨床研究名:「新型コロナウイルスワクチン導入前後での血清抗体の保有状況と長期的な抗体価の推移およびワクチン接種後の健康状態に関する実態調査」(jRCT認定番号110001209)接種回数10,018回病院職員、臨床実習を伴う学生(川崎学園関係)、地域のエッセンシャルワーカー2,736回65歳以上の高齢者37,749回川崎学園教職員・学生および家族、企業・団体等、倉敷地域の産業従事者、倉敷市職員現代医学教育博物館10,940回一般市民、医療福祉大学・リハビリテーション学院学生等(人)内 容倉敷市主催 集団接種医療従事者への3回目接種3,272回病院職員等倉敷市主催 集団接種職員休職者数(陽性者)職員休職者数(濃厚接触者)対 象入院患者数(月合計)職域接種の様子(多いときは1日480人に接種)当院初のワクチン接種を受ける園尾博司病院長(当時)会 場健康診断センター川﨑祐宣記念講堂健康診断センター現代医学教育博物館67新型コロナウイルスワクチン接種新型コロナウイルスワクチン接種実績 (2021年3月〜約1年間)当院における新型コロナウイルス入院患者数推移と当院職員の新型コロナウイルス感染症濃厚接触・陽性による休職者数の推移(2021年1月〜2023年5月の新型コロナ5類移行前まで)新型コロナウイルスワクチン接種に関する臨床研究の実施 新型コロナウイルスワクチン接種に合わせて、川崎医科大学による臨床研究も実施された。教職員の希望者を対象に、ワクチンの効果と副反応について検証し、ワクチンが有効であるという結果をまとめ発表した。

元のページ  ../index.html#69

このブックを見る