川崎医大附属病院 50周年記念誌
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し関係部署と協力して早期解決に努めている。 また、耐性菌の検出や新型コロナウイルス感染症の発生などでは直ちに対応し、現場に寄り添いながら、適切な感染対策を指導している。 今後、人材育成にもより力を入れ、引き続き、より質の高い感染制御を目指す。染対策委員会)」発足に承認され活動開始2004院内感染対策室設置2007日本感染症学会 研修施設認定2011私立医科大学病院感染対策協議会加盟院内感染対策室として本館棟10階東エリアに移転リンクドクター連絡会開始医療関連感染地域支援ネットワーク発足活動開始名称変更感染防止対策に関する連携医療機関カンファレンス63 当院は全国に先駆けて院内感染対策委員会を設置し、院内感染対策に取り組んできた。これまで院内感染対策チーム(Infection control team: ICT)を組織し、耐性菌対策を主とする感染制御を行い、多職種から成る感染対策担当者(Infection control staff: ICS)らが現場をラウンドし、環境の把握と指導を行っている。また、職員が安全に職務を遂行できるよう、感染対策の啓発と教育を実施、感染予防策の遵守や予防接種を促すなどの活動を行っている。さらに、抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial stewardship team: AST)による院内における適正な抗菌薬使用への介入に取り組んでいる。感染防止対策に関する連携医療機関カンファレンスを開催し、地域の医療機関と連携した感染対策や相談・指導も実施している。感染対策の研修会院内職員に対して適宜実施している。時代とともに現場とともに、より質の高い感染制御へ 脅威となる薬剤耐性菌の出現や新型コロナウイルス感染症などの新興感染症の流行する中で、時代の変化に合わせて発展する、より質の高い感染制御が求められる。 多職種で行っている環境ラウンドや、水回りなど環境調査で問題があった場合は、部署に赴き原因を究明し、必要な対策を立案ICSラウンド院内各部署の環境を中心とした院内感染対策の実状確認と対策の指導をしている。抗菌薬適正使用支援チーム(AST)AST会議・ICTラウンドと連携した新規耐性菌検出状況・広域抗菌薬長期使用患者のチェックを、週2回実施している。1975「院内感染防止委員会(現・院内感1998院内感染対策チーム(ICT)が正式2012私立医科大学病院感染対策協議会サイトビジット受審感染防止対策に関する連携医療機関カンファレンス(年4回開催)開始2015抗菌薬適正使用支援チーム(AST)2019院内感染対策室から感染管理室へ2021感染管理部設置院内感染から守る装置クリーンパーティション、簡易陰圧装置(左)特設診察室や外来に設置したクリーンパーティション。(右)空気感染対策のため、一般病室を「陰圧室」に変えられる装置。新型コロナ重症患者対応のため救急病棟へ設置。主な取り組み感染管理室のあゆみ感染管理部病院の質に直結する感染管理を徹底し、チームで患者と職員を守る

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