装置の進歩02 紙カルテから電子カルテへ 装置の進歩01 病院業務のシステム化旧旧新新オーダリングシステム導入時点では数えるほどしかなかったシステムも、急速に電子化が進み現在ほぼすべての部門で導入されている。これらの診療情報は、サーバー室に中央保管され病院業務を支える心臓部となっている。外来診療録の管理方法を「一診療科一診療録」から「一患者一診療録」へ変更病院事務部医事課所管で外来診療録の一元管理を担う(現・医療資料部診療情報スキャンセンター担当)附属病院の組織改定により「医療資料部」へ名称および組織を変更(医療情報システム担当、病歴担当、診療情報スキャンセンター担当の3担当で構成)2017電子カルテ更新開院時、紙の「外来診療録(診療科別)」と「入院診療録(全科共通)」で運用開始。オーダリングシステム導入を機に外来診療録の管理方法が紙の「一患者一診療録」となった。さらに電子カルテ導入により、「紙」から外来、入院の区別がない電子媒体による一元管理となった。60 診療記録の質的・量的管理および、各職種からの依頼による説明・同意書等の院内書式の一元管理(作成・修正)や蓄積された診療情報から必要時に価値ある情報を提供することで、病院全体における「医療の質向上」に寄与している。また、2010年電子カルテ導入以降、全部門での医療情報システムの新規導入や更新、メンテナンスや問い合わせ対応などによりシステム安定稼働と「業務効率化」への成果を上げている。 今後は、これまで以上に情報セキュリティの強化や医療DXなど時代に即した業務強化にも注力して取り組んでいく。 スキャン業務 電子カルテ導入に伴い始まった業務。他院からの診療情報提供書や当院で作成された説明・同意書等を必要時に参照できるようスキャンし、統合ファイリングシステムへ取り込んでいる。データ抽出 電子カルテ導入以降、医師、看護師、メディカルスタッフ等からの依頼により、病名や検査結果、薬剤情報等のデータ抽出を行っている。抽出データは、病院運営や診療・教育・研究等に幅広く活用され、件数は当初より約4倍(約1,000件/年)に増加。1973附属病院開院と同時に医学資料部中央病歴室(現・医療資料部病歴担当)設置事務職員3名配置2001オーダリングシステム導入2010電子カルテ導入サーバー室(2002年頃)サーバー室(現在)紙カルテ(開院時〜)電子カルテ(2010年〜)医療資料部のあゆみ歴史を物語る モノ・装置時代とともに医療資料部最新システムで診療情報を統合的に管理病院全体の医療の質と効率の向上に貢献
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