22学校法人川崎学園 理事長川﨑 誠治 2023(令和5)年、川崎医科大学附属病院は開院50周年の節目の年を迎えました。 川崎医科大学が、戦後初めて新設医科大学として認可され開学したのが1970(昭和45)年。「良医」育成の実践の場として医科大学に隣接して開院した附属病院は今、川崎学園に在籍するすべての学生達が患者さんから信頼される「良き医療福祉人」を目指す臨床の学びの場として、大きな役割を担っています。 附属病院では、開院当初より臓器・機能別の専門性の高い医療を提供してまいりました。全国に先駆けて救急部(現・救急科)、総合診療部(現・総合診療科)、リハビリテーション科、脳卒中科など、時代のニーズに合った診療科(部門)を開設してきた歴史もあります。また、近年では手術支援ロボット「ダビンチ」や放射線治療装置「ラディザクト(トモセラピー)」、デジタルPET/CTなど最新の医療機器を揃え、大学病院ならではの先進的な医療に取り組んでいます。 1994(平成6)年、特定機能病院の制度が導入され、全国の大学病院が競って承認を受ける中、初代理事長の川﨑祐宣は「大学病院が高度医療を提供するのは当たり前。病院を頼って来られる患者さんに、紹介状がないから診療しないという病院は本意でない」と言って最後まで承認申請を渋ったそうです。 「病院は患者さんのためにある」という創業以来の理念を大切に、これからも医療のあるべき姿を追い続け、若い世代に伝えていくことが附属病院の大きな使命と考えています。次の100周年に向かって、地域の皆様にとって、なくてはならない病院であり続けられるよう精進してまいります。引き続きの温かいご支援をよろしくお願いいたします。川崎医科大学附属病院50周年を迎えて
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