川崎医大附属病院 50周年記念誌
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新 装置と連携し自動で記録旧 手書きの記録新 LED無影灯旧 ハロゲンランプ式無影灯新 麻酔器旧 麻酔器31 装置の進歩01 自動麻酔記録の導入すべて手書きで記載していた麻酔記録は、必要なデー夕が生体情報モニターから自動で取り込まれるようになった。現在では、心電図や血圧に加えて動脈血酸素飽和度や呼気二酸化炭素分圧・麻酔ガス濃度を測定・記録することも自動化され、さらに麻酔薬の血中濃度がシミュレーションできるようになった。 装置の進歩02 無影灯の進化ハロゲンランプだった時代は、外回り看護師が踏み台に上って無影灯本体のダイヤルを回して術野に焦点を合わせていた。現在はLEDに変わり、壁に設置されたコントローラーによるリモート調整ができるようになった。 装置の進歩03 麻酔器と術中モニター圧をかけて麻酔ガスを送るだけの麻酔器から、患者の状態に合わせて精密な調整が可能な人工呼吸器を備えた麻酔器になった。以前は心電図もオシロスコープのような装置でモニタリングしていたが、現在では液晶ディスプレイとなり、麻酔器に装着されるようになった。時代とともに⚫ 特定行為研修修了看護師による周術期管理 看護師特定行為研修(術中麻酔管理)を修了した手術室看護師が、2021年から活動を開始。術中麻酔管理領域の特定行為(8項目)に関して実践し、医師の働き方改革・タスクシフトへの一助となっている。⚫ 臨床工学技士による清潔野補助業務 手術の高度化に伴い、使用する手術器具も複雑化。2022年からは臨床工学技士も手洗いし、術野で手術をサポートする体制を取っている。歴史を物語る モノ・装置

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