column-1997(平成9)年1月災害拠点病院(地域災害医療セン2006(平成18)年10月高次脳機能障害支援モデル事業の2007(平成19)年3月エイズ治療の中核拠点病院として2008(平成20)年2月地域がん診療連携拠点病院として2012(平成24)年3月岡山県認知症疾患医療センター2021(令和3)年3月大動脈緊急症拠点病院に位置付けター)として指定岡山県拠点病院として指定指定指定(地域型)として指定ICU緩和ケアチーム開院当時の外来診察室〈拠点病院等として指定〉22 附属病院は1994(平成6)年、特定機能病院として国に承認された。特定機能病院は安心安全で高度な専門的医療の提供と、その医療技術の開発や研修の機能が求められている。 2002(平成14)年に病院長直属の「医療安全管理部」、2004(平成16)年には「院内感染対策室(現・感染管理室)」が設置され、専任のスタッフを配置し安心安全な医療を提供している。2017(平成29)年には「治験・先進医療センター」が開設され、新しい医療技術の開発、評価に積極的に取り組んでいる。 外科初日の患者は2名。一例は作業中2.5mの高さから落下し肋骨骨折、他の一例は急性虫垂炎の58歳の男性で、開院当日、中央手術室での手術第一号だった。 皮膚科では病院長の川﨑祐宣自身が受診した。診察券番号「1番」のカルテを持って皮膚科に現れ「先生診てちょうだい。私は患者として来たんです」。川﨑の主訴は体のかゆみだった。植木宏明(後に医科大学学長)は「月野木先生はどう言われていますか」と尋ねた。祐宣の二男の月野木清德は皮膚科医だったからだ。「風呂で石けんとたわしでこするなというんです」と川﨑は不満そうだった。「私も同じ(診断)ですよ」と植木は答えた。 わが国の死因第一位を占めるがんの診療に対しては、診療各科において外科手術、化学療法、放射線治療等の専門性の高い集学的治療を実施する一方、2007(平成19)年に設置された「がんセンター」ではがん診療の専門家によるチーム医療を推進し、患者診療支援を行っている。2008(平成20)年には地域がん診療連携拠点病院に指定され、より質の高いがん医療の提供とともに、院内外の医療従事者を対象とした「緩和ケア研修会」、「Cancer Seminar」や、一般市民対象の市民公開講座を定期的に開催し、がん診療の最新情報を提供している。 外来化学療法を行う「通院治療センター」では、患者の生活の質を重視し、安心丁寧な治療を実施している。「緩和ケアチーム」は、患者や家族の希望に寄り添い、身体的・社会的・精神的苦痛に対して、その軽減のための提案や、よりよい治療・ケアの提供を行っている。2020(令和2)年に設置された「がんゲノム医療センター」では、センターによる一元管理のもと、多領域にわたる豊富な専門医が対応にあたっている。開院初日の患者は?安心安全な高度専門医療を地域がん診療連携拠点病院として
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